"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

カテゴリ: お店紹介

今年の夏は猛暑となるそうですね、熱中症には注意しましょう~こんにちはー"KS-星の"です。

先日は滋賀県の"La Collina(ラ コリーナ)近江八幡”に行って来ました。

ここでは和菓子などで有名な「たねや」グループが、自然との共生をテーマとしたプロジェクトを

展開されています。写真はフラッグシップ(旗艦)店のラ コリーナ近江八幡のメインショップです。


ご覧の様にメインショップの屋根は一面が鮮やかな緑色の芝に覆われています。

昨今エコロジーの多方面の観念から注目を浴びる【屋上緑化】を実践した建造物となってました。

まさしく"自然との共生"というテーマのシンボルとしてインパクトの強いメッセージを感じました。


【屋上緑化】の効果は、①屋根の緑化断熱+水分の気化熱冷却などの"断熱"による省エネ効果

②建造物を酸性雨や紫外線直射を回避し劣化を防止する保護効果

③大気汚染物質を吸収・分解・浄化したり、光合成による二酸化炭素削減など大気浄化効果

④緑化の保水能力により、雨水流出の遅延及び緩和する都市型洪水防止効果

⑤さらに、緑化の土壌部分に棲息する微生物から始まる生態圏(ビオトープ)が形成され、

花が咲き、蝶が舞い、鳥たちが飛来する、その風景は自然の癒し効果をもたらします。

など~屋上緑化は今後も様々な効果の期待できるエコロジーな設備だと思われます。


建物は木造軸組みで外装は漆喰の塗り壁でアクセントに炭が貼られていました。


 


この印象的でユニークなデザインを手がけたのは、建築家の藤森照信氏によるものです。

「あいちトリエンナーレ2013」では、藤森氏作【空飛ぶ泥舟】の実物を間近に拝見しましたが、

この作品もとてもユニークで存在感抜群でした。




店内に入り吹き抜け天井を見上げると、漆喰に黒い斑点上の凹凸が見られます。

 

階段を上り近くで見てみると、ランダムに割られた炭片が貼られていました。

この部分は、藤森氏のレクチュアーにより"たねやグループ"の従業員自らがコーキング剤で

貼ったものらしいです。大小様々な形状の炭片は各々が陰影を造りデコラティブな仕上りでした。

さらに、炭片で凹凸を造ることにより 漆喰天井の反響音に対する消音効果が得られるそうです。


店内は"たねや"さんの和菓子や"CLUB HARIE(クラブ ハリエ)"のバームクーヘンや

J’oublie le temps(ジュブリルタン)”のパンを買い求めるお客さんで賑わっていました。














和菓子コーナーの内装壁は和紙デザイナー堀木エリ子先生プロデュースによる

手すきの和紙が貼られていたり、木彫りの和菓子の型が多数ディスプレイして有りました。

近年はこの型の木彫りをされる職人さんもどんどんいなくなっているそうです。

 

この他【La Collina PROJECT】では、"Sustainability"=自然環境を重んじ健全且つ公正で

持続可能な社会の実現を目指す事をモットーとし、一歩進んだ"農"の在り方を実践する

“たねや農藝”や、本物の野菜に出会い いつもにぎやかオーガニックな"マルシェ”の広場。

森の中に点在する菓子職人のこだわりの専門店やパン専門店"ジュブリルタン"の常設店。

それ以外にも自然の中の保育園、修行を重ねた蕎麦処、人を育てるアカデミー、わびさびに

包まれる茶室などの計画があるそうで、成長し続けるこのプロジェクトの行く末が楽しみです。

 


そして、この日のランチは近江八幡日牟禮ヴィレッジの"日牟禮茶屋"で【たねや膳】を頂きました。

まずは食前菓子"日牟禮餅"























店内は落ちつきの有る町家の佇まい~囲炉裏のあるテーブル席での食事でした。

"たねや膳 7品" おこわ(米どころ近江の餅米使用) 、汁物、香物、近江のおばんざい七品

おばんざいはどれも上品な味付けで美味しく頂きました~そして、結構なボリュームでした。

赤こんにゃくには特製エキストラバージンオリーブオイル~ 食後菓子焼き立て"つぶら餅"で〆












こちらは"たねや膳 3品"~バームクーヘン豚の角煮が有りました。


かつての日本の台所には必ず有りました~"おくどさん(かまど)”は加熱調理機器ですね。

まだ冬場は実際に薪をくべてお湯を沸かしているそうです。


近江の糯米を搗きあげ、瑞々しく炊いた粒餡を包んで焼き上げたという名物"つぶら餅"は

ガラス張りの"工房"で焼き上げる工程を見る事が出来ます~たこ焼き器みたいですね。

茶屋の奥には、ギャラリーが有り古いポスターなどの展示が有りました。

近江の地で130年以上の歴史を誇る老舗和菓子店たねやさん~何かと凄いですね。

 近江の地には縁の深いアメリカ生まれの建築家"ヴォーリズ”の像

"たねや"さんは近所に住んでいた彼の勧めで、洋菓子の製造を開始し

それがのちの"クラブハリエ"の基となったそうです。

近江八幡市は建築に関わっているものとして学ぶ事の多い街ですね。  Hoshino





 




早いもので気が付けば、もう11月も後半じゃーあーりませんか!

またしても長期間Blog更新が出来てませんでした~御無沙汰してます"KS-星の"です。

先日は、三重県伊賀市丸柱にある伊賀焼の窯元"長谷園"様に初めてお邪魔して来ました。

伊賀焼の起源は、約1200年前(天平729~749)に農民が農具や生活雑器を焼いた事とされ、

室町時代の終わりから桃山時代にかけて侘び茶が広まると茶の道具として注目されました。

その後江戸時代中期には一時衰退しましたが、18世紀中頃から伊賀の土を生かした日用雑器

が作られ伊賀焼は復興を遂げました。そして、長谷園さんは天保3年(1832年)に築窯されました。

                                         

こちらが国登録有形文化財の"16連房登り窯"です~創業時より昭和40年代まで使われてました。

この登り窯を焚くためには、脂分の多いアカマツの薪が大量に必要で半年前より薪割りを始めて、

窯に火入れしてから16の部屋を焚きあげるには、15~20日間を要したそうです。

                                                                                                                    

そして、火入れをした日からは 職人さんが連日夜通しで薪をくべ火の番をつとめるのも大事な仕事、

何日もかけ上の部屋まで焚き上げると、ようやく煙突から火が噴き上がり、まるで小さな火山の様に

しんしんと冷える空気、澄み渡る夜空を背景に燃え上がる炎と薪が燃える音がたとえようもなく

神秘的なもなのだったそうです。

こちらは、大正時代に実際に使われていた旧事務所の"大正館"(・・こちらも登録有形文化財)

現在は休憩スペース兼ギャラリーとして、見学者に開放されています。


部屋の中は、大正時代の内装を残し電話や家電品などの備品も当時のものが展示して有りました。

休憩用のテーブルは、素焼きの陶器を天板として使用してありました。


入口にはコーヒーの自動販売機が設置され、一杯¥350とセルフサービスの割に少し高価だなぁ

と思って、よく見てみると使用した陶器製のカップをおみやげとして持ち帰り出来るとの事でした。

この日訪れた時間帯は、他にお客さんもいらっしゃらなかったのでゆっくりと休憩させて頂きました。

展示コーナーには、長谷園さんのオリジナル商品の土鍋が並べられていました。

土鍋炊飯ブームの火付け役となり全国的に大ヒット商品となった、炊飯用土鍋"かまどさん"を始め

*煙を出さずご家庭で手軽にスモーク料理が出来る"いぶしぎん"

*卓上で温野菜などヘルシー蒸し料理が出来る"ヘルシー蒸し鍋"

*簡単!早い!おいしい!電子レンジ対応調理器"陶珍(とうちん)"

その他、"ふっくらさん"や"やきやきさん"やタジン鍋など・・・商品詳細はHPにて御確認下さい。

伊賀の地は太古の昔 琵琶湖の固定でした。伊賀焼に使われる"伊賀陶土"は、300万年以上前に

堆積した古琵琶湖層といわれる地層で耐火度が高い特徴を持っている上に炭化した植物成分を

多量に含んでいるので焼成すると多孔性の素地になります。その為土鍋がしっかりと熱を蓄えて

食材の芯までじっくりと火を通し旨味を逃がさず、おいしい料理に仕上げます。またこの素地は、

遠赤外線効果も発揮し、本物の調理器具として昔からプロの料理人に好まれてきた・・・との事です。


また、2011年の"登り窯"・"大正館"に続き、今年(2014年)は当施設内"主屋(母屋)"、"別荘"、

"展示室1~3"、工房、蔵など12件が登録有形文化財に指定されました。

主屋(母や)の玄関~アプローチには煉瓦が置かれていました。木製硝子障子も趣が有ります。

他の建造物でも、古民家風の建屋に上質で風格を備えた茅葺の主屋など見どころ多数あります。








展示室1~3は、作家さんの作品や長谷園さんオリジナル商品の販売コーナーとなってます。

オンラインストアも充実していますが、ここでしか買えない土鍋のアウトレットコーナーで、

掘り出し物を探してみるのも楽しみ方の一つでしょうね。

「作り手こそ真の使い手であれ!用・美・楽を求めて・・・」をテーマにされている長谷園さんは、

自社製調理器具を使った数多くのレシピや調理実演など情報発信にも御尽力されています。

「食卓は遊びの広場だ」をコンセプトとする新しい形式のやきものの情報発信基地として

"イガモノ東京店"をオープンしたり、"三重テラス"でのイベントも数多く積極的に開催されています。


三重の伝統工芸の一つである"伊賀焼"を調理器具の土鍋を中心として全国に広げる努力を

惜しまない"長谷園"さんの今後の御活躍に益々期待したいと思います。~Hoshino













前回の続きで大阪情報なんですけどネ!~こんばんはー"KS-星の"です。

中之島"ダイビル"から車で数分の江戸堀(・・・大阪なのにー)に移動して

ワインとコーヒーの専門店"TAKAMURA WINE AND COFFEE ROASTERS"に寄りました。

お店の外観は、ほとんど飾り気のないシンプルでスーパーマーケットの様な建物でした。


店内に入るとーこちらも鉄骨剥き出しで至ってシンプル~しかし、ワインの品揃えは半端じゃない。

200坪もある広い店内スペースに約2,200アイテムのワインを常時取り揃えてあるとの事です。

・・・この日はロフトスペースで、ワインにまつわるセミナーが開催されていました。


店の奥壁一面にある"巨大ワインセラー"には一本数万円~百万円級の超高級ワインまでの

世界の銘醸ワイン約900アイテムが整然と横たわっていました。


ワインはそれ以外の陳列棚にも処狭しと置かれて、あまりの種類の多さは驚くばかりです。

この店頭以外にも定温管理された大型倉庫が有り、常時約30万本の在庫があるそうです。


少し分かり難いと思いますが、手前置かれた日本酒の向こう側にあるのが“珈琲焙煎機”です。

ローストによる焦げた味よりコーヒー豆そのものの風味や甘さを表現するために、柔らかく火が

通る アメリカ製ローリング社の熱風式“スマートロースター”を採用しているそうです。

 
"世界のセレブが飲むビール!"というのも有りました。このビールは約50席しか無いシートに

世界中から年間200万件もの予約が殺到し「世界一予約が取れないレストラン」と呼ばれていた

現在は休業中の伝説の三ツ星レストラン"El Bulli(エル・ブジ)"の為に造られたものだとか・・・


そして、お初にお目にかかったのは【enomatic(エノマティック)】というテイスティングマシーン、

専用プリペイドカードを使って、超高級ワインを10ml単位で試飲出来るシステムとなっていました。

このお店にはこのマシーンが3基置かれていて48種類のワインが常時試飲出来るとの事です。














 

残念ながら、この日はドライバーの為ワインのティスティングはできませんでしたので

TAKAMURAさんのもう一つのこだわり商品"スペシャルティコーヒー(自家焙煎)"を頂きました。

「料理を引き立てるワインを頂きながらの楽しい食事、その余韻が更に増すような美味しい珈琲

でその食事を締めくくりたい・・・。」そんな思いで生豆にもこだわり自家焙煎を始めたらしいです。

こだわりのワインショップが造るワイン通の為のコーヒーってとても素敵な感じがしますね。
しばしの間スペシャルティコーヒーを頂きながら、試飲機のワインリストを眺めていました。

そこには一本づつの産地・品種・味わいとコメントが丁寧に書かれていて見ているだけでも

何だかワクワクして楽しくなってくる程の内容のものでした。

もちろん、お値打ちでコストパフォーマンス重視のワインも品揃えは豊富です。

自分家で頂くものなら¥700代のものでも十分ですね~それにしても目移りする程有りました。












こんなお店が近所にあれば、週末の楽しみが増えるのになぁ~やはり都会じゃないとダメか!?

ちなみに"星の"は「カベルネ・ソーヴイニヨン」や「メルロー」の様な重口で渋いのが好きです。

TAKAMURAさんはネットショップでも 楽天市場ワイン部門<ショップ・オブ・ザ・イヤー>を

11年連続で受賞していて実店舗の両店でのWine年間販売本数は約200万本にもなるそうです。

恐るべしー!!ですね・・・・                                 Hoshino


日本で暮すなら、旬には旬の風情を楽しみたいものですね~こんばんはー"KS-星の"です。

・・・と言う事で、先日の日曜日は早起きして『草津市立水生植物公園水の森』に行って来ました。

何故早起きかと言うと、蓮(ハス)の群生地が開花し見頃を迎えたとの情報を入手したからです。

ハスの開花時期は7月~8月上旬で、朝早くに花を開かせ午後からは閉じてしまう花なのです。

 

そして、ハスがこの美しい花を咲かせるたった4日間のみです。種子は花びらが散った後に

花の中心に出来る蜂の巣の様な“花托(かたく)”が水の中に落ちて 泥の中から芽を出しますが、

次の春に必ず芽を出すわけでは無く、何年もの間泥の中で眠ったままのものも有るそうです。

水上に伸びる茎が有る一方泥の中で成長する地下茎は秋には養分を蓄え"レンコン"となります。

そんな、儚い一生であるハスの花の群生が現在見頃と言う事なんですよー!こんな感じ~

 

『草津市立水生植物公園みずの森』は 三方を琵琶湖に臨む自然を利用した公園で、もちろん,

ハスの群生地も琵琶湖の一部となっていて 水辺の環境保全には大きな役割を果たしています。

実はこの群生地に来るのは初めてでは無く数年前にも訪れた事が有ります。その時は少し時期

を外してしまい、これほどの開花を見る事が出来たのは今回が初めてでした~まさしく“圧巻!”

たった四日間しか咲かないハスの花が 群れを成して一斉に開花している風景なのですからね。
 
この日は朝早くから、沢山の人が“星の”と同様にカメラでその絶景を捉えようとしていました。



また、園内の“花影の池”や“スイレンの池”でも水生植物を鑑賞する事が出来ます。

水生植物はハスの様に水底の土に根をはって体の大部分が水上に出ているもの・・・"抽水植物"

の他、睡蓮などの“浮葉植物”・ホテイアオイなどの“浮遊植物"・マツモなどの"沈水植物"が有り

その各々が水質環境保全や他の生物の生活空間になるなど 重要な働きをしているそうです。

  
 


























スイレンの池には"オオオニバス"や"スイレン"を見る事が出来ます。浮葉の"オオオニバス"は

芳香のある花を咲かせますが、こちらの花は夜咲き性で夜行性の昆虫によって受粉します。
 




『ロータス館』にはアトリウム(温室)が有り 熱帯スイレンを始めとする熱帯地方の樹木などが

鑑賞できる他「水生植物の生態」や「ハスの生長」などのテーマ別の説明パネルが有りました。

 
ここでは、ハスとスイレンの違いも観察する事が出来ます。ハスの花の特徴は 水面から高く

咲き、スイレンは水面に浮かぶように咲きます。ハスの葉は撥水性が有って水玉が出来るが

スイレンの葉には撥水性が無く光沢が有ります。この辺りが一番の違いではないでしょうか?

そして、ハスの葉の撥水性は表面に付いた水が丸い水滴になって落ちる姿で確認が取れます。

この現象を「ロータス(Lotus)効果」といい、昨今ではナノテクノロジー分野でも応用されてます。













少し分りにくい写真ですが、こちらの木は 仏教三聖樹の“サラノキ”です。あの平家物語の冒頭

に登場する「沙羅双樹(サラソウジュ)」と知られる樹です。(現在 花・実は終わっています。)

日本ではここ『みずの森』にあるこの一本のサラノキだけが花を咲かせているそうです。



ハスの花は『蓮華(れんげ)』といい仏教とともに伝来し 「蓮は泥より出でて泥に染まらず。」

と称えられ 清らかな聖性の象徴とされています。特に仏教では、泥水の中から生じ清浄な

花を咲かせる姿が仏の智恵や慈悲の象徴とされ如来像の蓮華座など様々に意匠されています。

また館内常設展示室には オリエントに花咲いたロータス文化や世界中のロータスアートに

出逢う「ロータスと美」のコーナーが有りました。














少し疲れたので 出口辺りのベンチで休憩しようと思ったら、ここも蓮根の形をしていました。

 
「地球は水の惑星ともいわれます。ハスやスイレン、ヨシ、マコモなどの水生植物は、地球の

象徴的な植物といえるでしょう。私たちが水生植物を身近に知ること、それは地球を知る事なの

かも知れません。いつまでも美しくハス咲き、水鳥が群れをなす光輝く湖面を見続けられること

が私たちの願いです。」~蓮ハ平和の象徴也~(ロータス館内のパネルから引用)


 

今年は今週末迄見れるでしょうか?・・・良かったら早起きしてお出かけ下さい。  Hoshino

今回は前回に続き犬山散策のPart.2です~こんばんはー"KS-星の"です。

"星月夜"さんでオーガニックなランチを頂いた後は、腹ごなしに犬山城に登ってみる事にしました。

犬山城は現存する日本最古の木造天守閣で別名"白帝城”と呼ばれ国宝となっています。

 

急勾配の階段を登り、各階の展示物を見ながらこのお城の構造や歴史を学ぶ事が出来ます。

犬山城は室町時代に織田信長の叔父にあたる織田信康によって創建されたお城で国宝指定

されている四城(犬山城・松本城・彦根城・姫路城)のなかでも最も古いお城なんだそうです。














三階は「破風の間」~東西には入母屋破風が施されています。
 

四階(望楼)は回廊となっていて木曽川を一望できるようになっています。

この日も猛暑でしたが、ここまで上がると木曽川から吹き上げる風が心地良く感じました。












 

犬山城のお隣の"針綱神社"には御神馬が祀られ、「この白馬は子育ての馬とも子供の守り神

ともいわれている白馬です。お豆100円~“はぎしり"に効くといわれのあるお豆です・・との事です。

この御神馬さんはフィギュアで何となくリアルじゃないのが面白い(流行りのゆるキャラ路線か?)

 


犬山城散策で少々疲れましたので帰路に着く前に“犬山 おどき”さんで小休止する事にしました。

このお店は築100余年の古民家を改修して 町家風カフェで有りながら提灯屋さんも営んでいます。

そして、著名な設計士さん監修の元 構想から完成までに3年以上を要したとされるこの建物は

“第15回愛知まちなみ建築賞"の受賞作品なので建造物としても興味の有るところでした。

 

お店に入ると町家でよく見かける“通り土間”に客席が有りました。もちろん、内装や調度品は

すべてレトロ感の有るもので統一され、大正ロマン風の粋な雰囲気を味わう事が出来ました。

流石に、店主さんは提灯職人だけあって"灯り”の演出がとてもうまく心地良く感じました。
 

こちらでは、アイスコーヒーと"カリー串トースト"、Yuは"昔ながらのミルクセーキ"を頂きました。

"カリー串トースト"とは串に刺さったトーストにカレーをトッピングした代物で他にも"田楽(味噌)"

"はちみつ""抹茶塩"などが有りました。何故に串?不思議な感じでしたけど美味しく頂きました。

 

こちらのお茶請けも定番らしく、「海苔巻納豆あられと黒糖と成田山御祈祷済の5円玉のおひねり」













このお店では、女性店主の方に色々とお話をお伺いする事が出来ました。

客席を振り返ると 小上がりスペースが有り この場所で実際に提灯を製作しているそうです。

そして、「おどき」は漢字では「男時」と書き、「運気が上向いている時」と教えて下さいました。
 


お店に入ると客席までのスペースには 提灯が飾られていました。













店舗部分の天井は吹き抜けで梁が現しとなっていて 天井近くの壁の一部では屋外から陽が

入ってました。近年の建築における"高気密高断熱"には程遠い造りで 冷暖房などの空調が

気になるところでしたので少し聞いてみると・・・夏場は室内にはこれといった冷房設備は無く

打ち水程度で、冬場は土間に埋設した温水配管の床暖房(熱源はガス)で暖をとっているそう

ですが、おそらく夏は暑く、冬は寒いお店なんだろうという事が予測できます。

しかし、この様なお店では季節を肌で感じるのも風情が有って良いじゃありませんか?
 

・・・って考えながら、勘定を済ませ外に出てみると、あれー?快晴なのに小雨の気配がしました。

なんと、お店の屋根上のスプリンクラーから冷却水が噴霧されていましたーこれが打ち水かぁ?


 

透明の金魚鉢に風鈴の音色・・・こんな演出も涼を呼ぶテクニックの一つですね。
 
“犬山おどき”さんは手前は店舗部分ですが、奥には住居部分が有り この建物のオーナーさんは

ここで実際に生活されているそうです。       Hoshino

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