"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

2015年06月

今日は梅雨前線の活動が活発で一日中雨模様ですね~局地的に激しい雨や雷雨の予測ー

突風や土砂災害にも注意が必要らしいです~こんばんはー“KS星の”です。

先日は、ノーリツ名古屋ショールームで開催されていた新商品内覧会に行って来ました。

はっきり言って、ここ数年間住宅設備各社メーカーさんの新商品の多くがマイナーチェンジ気味で

目新しさを感じ得ないものが多く、同様イベントに参加しても「何だかなぁ~」ってのが殆どでした。

実際今回も誘われたけどーまったく事前情報も調査せず期待もせずにーお付き合い感覚で参加。

しかし、今回はノーリツさんのショルームに着くなり、久々にワクワク感を抱かせてくれました。

新商品システムバスYupatio(ユパティオ)の展示品は、壁柄がとても斬新なデザインで面白い。

「浴室壁パネルの新柄・新色が出たぐらいでワクワクですか~?」って突っ込まれそうですが、

今回のYupatioの壁パネル新柄新色のラインナップは、全30柄53色のアートウォールとなり、

シンボル的に奇抜なデザインが存在するのでは無く、全体的にアーティスティックな感じがします。

テイスト分けも“Advanced Modern”、“Pop&Casual”、“Rough Nature”、“Classical Rich”、

“Elegance Beauty”という、少し新しい分類によるスタイルの提案をしています。


Pop&Casualテイストの『まつりばやし すみれ』~リズム感のあるデザインを渋めの配色で

彩って 江戸前の粋とまつりのわくわく感を伝えます・・・との事です。壁カラー各々に添えられる

同様のコメントもデザイン系に精通したと思われるスタッフの解説を一つ一つ楽しむ事が出来ます。

  

こちらは、“Yupatio HIROY”の展示品で、旧グラシオ・リズの後継機種となります。

採用されている壁パネルは“フルールグリーン”~ヨーロッパでは定番柄の『ダマスク柄』。

ファブリック全般や絨毯・壁紙などのインテリアに至るまで使われる伝統的なデザイン柄です。

この柄のテイスト分類は、“CLASSICAL RICH”~他にも伝統的でデコラティブな柄が有ります。

 
こちらは、ワンポイントアートウォールの“水無月 うすべに”を採用した展示です。

薄紅色で描かれたアジサイ・・・しっとりした風情が浴室をはんなりと包み込みます~らしいです。

このテイストは“EREGANCE BEAUTY”~フェミニンなカラーやオーガニックモチーフが有ります。

こちらは、新生ユパティオの誕生記念として期間限定の全面アートウォール“ブルーパラオ”

水生動物の躍動感の有る陰影を描き、壁全面が水族館になった様なアートウォールです。

海底散歩気分を味わえるバスルームで、お風呂の苦手なお子様も楽しめる様になるかも・・・

ちなみに、この日の説明員のアドバイザーさんは、早くもこの柄で2Set御成約を頂いたそうです。

カラフルな花木に小鳥や蝶をあしらった風景をデザインした“フェスティバルガーデン”

配色やデザインが今巷で流行の"北欧"テイストを感じます。

遊び心一杯のミックス感覚が楽しいバス空間を生み出します~“Pop&Casual”テイスト
 

“バンプストーン”柄は石材の自然な凹凸を平面なパネルで表現している不思議なパネルでした。

テイストは“ROUGH NATURE”で、代表的なアートウォールにはギリシャに実在する地底湖

メッサリーニ洞窟をイメージしたものが有り、洞窟が湛える水面の揺らぎを神秘的に表現してます。


ノーリツさんは元々バスルームのパネルプリントに関しての技術力は高いものが有りました。

多彩なカラーバリエーションや他社にないデザインをいち早く市場に送り出して来た様に思います。

しかし、今回の新商品のお話を聞いた時 正直言ってまったく期待をしていませんでした。

それは、バスルーム選択時においての訴求ポイントが今や壁パネルのデザインでは無いのでは・・

と考えていたからです。しかしながら今回のアートウォールは想像を超えたデザインの仕上がりで、

それも現代のトレンドにマッチし、ユーザー様の購買意欲を刺激する起爆剤になるかも知れません。

但し、この多彩なプリントを実現するが故に従来ノーリツさんの特長の一つであった樹脂パネルから

鋼板パネルに変更となり、壁断熱がオプションとなっている事を把握しておく必要が有ります。

 

そして、新生ユパティオには“おそうじ浴槽”が標準搭載しています。

スイッチ一つで浴槽を洗い~すすぎ~自動湯はり(ノーリツ製 ふろ給湯器採用時)迄こなす

ノーリツ製バスルーム独自の機能アイテムです。“洗っときバス”としてこの世に出てきてから

もう長年が経過していますが、まだまだユーザー様への認知度が高い機能とは言い難いです。

今回の新生ユパティオの3大テクノロジーのキーワードは“オ(O)・ウ(W)・レ(Re)”

「O-おそうじラクラク・W-ウォールデザイン・Re-リラックス」=バスライフの情熱が生んだ3大テクらしい。

アートウォールに牽引され“おそうじ浴槽”もやっと陽の目を見る時が来るかも知れませんね!

 


ちなみに、ノーリツさんのキッチンと言えばワークL型と水切り対面ですね。

やはりガスコンロは “S-Blink プラスDo"が存在感あってカッコイイですね。
 
超久し振りに刺激のある新商品内覧会でした。  Hoshino
  
 

毎度の事ながら投稿が御無沙汰になってしまいました~こんばんはー“KS-星の”です。

先日は、某焼却炉メーカーさんの“ピザ窯”試作品製作のお手伝いに行って来ました。

メンバーは、某大社長さん・某居酒屋の店長さん・某大工さんのおかみさん・“星の"+施主さん

少々遅刻で現場入りした時には、既に予め製作済の鉄骨土台がお庭に設置されてました。


土台(基礎)を鉄骨のフレームタイプにしたのは、施主様の希望が可動式だったからだそうです。

まずは、土台の天板に耐熱コンクリートを塗り、ピザ窯の底板となる部分には耐熱煉瓦を敷きます。

この部分は、薪や炭を燃やす『火床』となるので、なるべく水平になる様に注意して並べました。 
                 












ちなみに最終完成予定図はこんな感じです。(設計は大社長さん)
次に側壁となる一段目を並べました。            投入口にはアーチ状の型枠(大工さん作)を仮置き














アーチ状の投入口に煉瓦を積みながら側壁二段目を積みにかかりました。

耐火煉瓦は予想以上に吸水性が良く、加水して練った耐火コンクリートの水分を急速に

奪っていくので、全員で手分けし休みなく作業を続行しました・・・この当りで雨が降り出しました。

必要以上の水気は石窯造りには厳禁なので、この先の天候を気にしながらの作業となりましたが、

近くにいた大工さんが、急遽テントを届けて下さいましたので難なく作業継続可能になりました。

側壁三段目まで積み終わったら、窯の中に庭に敷かれた砂利を投入~

天井がドーム型になる迄砂利を積み上げました、この砂利が天井の型枠の役割をします。

ピザ窯(石窯)におけるドーム天井は理想形状で、燃焼熱対流に非常に効果を発揮します。


急ピッチでトロ舟に耐火コンクリートを入れ鍬(クワ)での手練り作業が始まりました。

この作業は普段から筋トレに余念の無い 大社長にほぼお任せ状態~流石に体力有りますネ!


この辺で今回使用した材料(大社長提供品)の御説明をしておきましょう。

まずは、『耐火煉瓦(SK32)』・・・耐熱性と蓄熱性のある煉瓦で暖まり難く冷め難い特性が有り、

薪や炭など燃料を燃やして発生した熱を一旦蓄熱し、放熱時には遠赤外線効果が有ります。

SK(Seger Kegel)は耐火度を示しこのSK32で1,200℃程度の高温にも耐える事が出来ます。

耐火コンクリート(セメント)・・・窯業業界ではキャスター(Castable Refractories)と呼ばれ

通常のセメントの代わりに耐火性の高いアルミナセメントを使用し、骨材には砂利と砂の代わりに

耐火性の高いシャモット(耐火煉瓦など一度焼成した原料を砕いたもの)を混合しています。

今回使用のAGCセラミック製『アサヒキャスター 13T』の耐熱温度も1,400℃程度有ります。


そんなこんなで息つく間も惜しんで一気に塗り込み"ドーム天井”の完成です。

ドーム天井は、均一な熱対流が出来ると共に外力からの力も強く壊れにくいメリットも有ります。


仕上げは、某建材屋さんの倉庫で長期間眠っていた年代ものタイルを適当に割ってモザイク化し、

これまた適当且つ一生懸命にメンバー全員で貼り付けました。

当日のピザ窯試作品製作の作業はここまで~初めてにしては上出来だと思います。


養生してこの日は退散~プレ準備除いたこの日の作業時間はおよそ6時間程度(4人工)

後日送られてきた写真①・・・型枠代わりの砂利取出しの模様~天井は崩落しなかったみたい

後日送られてきた写真②・・・これでピザ窯(石窯)の形にはなりました。

但し、耐火煉瓦は製造過程で焼成されて耐火物となっていますが、キャスターは炉内焼成時に

高温に曝されて初めて耐火物となります。従って、火入れ作業を行って本当の完成となります。

火入れは、窯の中で小さな火をおこし弱火で少しずつ窯を温めていき耐火煉瓦・耐火セメントに

含まれた水分を少しずつ蒸発させる作業で、いきなりの強火は厳禁です。

これはローザンベリー多和田のピザ窯~今回の試作品同様に薪の熾火(おきび)が熱源でした。

ここのピザ焼きおじさん曰く、「この窯だと二分程度でピザ焼けますよ。しかも遠赤外線効果で

表面はパリッと中はジューシーな状態になってとっても美味しいですよ。」って言ってました。

通常の家庭用オーブンは250℃あたりの温度で加熱調理しますが、石窯では300℃以上の

加熱が可能となります。しかも食材を直火で焼くのでは無く、耐熱煉瓦の輻射熱を利用する為

窯内の温度はほぼ一定で温度差が生じないので、熱が食材を包みこみ旨味や水分を残したまま

一気に焼き上げて、表面はパリッと香ばしく、中のジューシーさを保つことが可能なのです。


ピザ窯のお披露目パーティが楽しみですね~熱源の薪を沢山仕入れておいてくださいね。

これは、アクア×イグニスの『Mariage de farine』石窯前に置かれている大量の薪(まき)

大社長は「次回試作は温調機能のあるピザ窯作ろ!」って意気込んでいました。
                                                               
                                                                  Hoshino

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