"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

2014年11月

先日11月21日(金)はTOYO KITCHEN STYLEさんの天空のショールーム"THE HOUSE"

プレオープンレセプション(特別内覧会)に参加しました〜こんばんはー"KS-星の"です。

"TOYO KITCHEN STYLE 名古屋ショールームは”、増築リニューアルされて新たに

『TOYO KITCHEN STYLE THE HOUSE』となり、800坪超の世界最大のキッチンインテリア空間

として、TOYOさんのすべてを集約した「住むをエンターテイメントに」を体感できる場・・・との事です。


“天空のショールーム"の光の演出も楽しめる計らいなのでしょう、特別内覧会の開始時間は

PM18:00〜20:00迄の開催でした〜到着した途端、来場者の多さに少し圧倒されました。


色彩が鮮やかで少しレトロ感のあるTOYO Slection"パッチワーク"のアームチェア&ベンチソファ


4Fにはベネツィアンモザイクメーカー"SICIS(シチス)"のショールームが有りました。

ここでは、アートに特化したモザイクタイル200種類以上を巨大なパネルにて見る事が出来ます。

*SICISとは、"Sic Immensos Ciarosque Inceptos Somniavi"というラテン語のイニシャル

"果てしなく名高い偉業を夢見たように"を意味するそうです。


中でも今回一番楽しみにしていたのが、ベネツィアンモザイクで再現した"伊藤若冲"の絵画の数々

まずは、代表作の一つ「動植綵絵」から"老松白鳳図(ろうしょうはくほうず)"W900×H2250mm


イタリア・ラベンナの工場のモザイク熟練職人が吟味したモザイクを1枚1枚手割りで製作し、

若冲の繊細な筆の動きを再現する為に、通常の手割モザイクより細かく貼り合わせしてるそうです。


江戸中期に京都で活躍した"伊藤若冲"は、モザイク風の描写技法(枡目描き)や、筆触分割による

点描手法など、当時奇抜な発想で実験性の高い表現に取り組んでいました。その作風や作品は

現代のクリエーターやデザイナーにも多大な影響を与え、近年再注目されている人気の絵師です。


そして、今回デコラティブなベネツィアンモザイクとコラボ表現する事により、新たに独特な色艶を

得て、新たな解釈を与える作品として生まれ変わっています。

「過去と現在、日本とイタリア、絵画とモザイク、インテリアとアート。様々な境界線を超えた

伊藤若冲へのオマージュです。」・・・・TOYO KITCHEN STYLEさんHPより・・・流石ですね!


5Fはミラノサローネでも注目を集めたという、オランダのインテリアブランド"moooi(モーイ)"の

オフイシャルショールームとなっていました。斬新でモダンな感覚とアンティークの要素を融合した

個性的な家具・照明やオブジェなどを見る事が出来ました。


moooi(モーイ)は、オランダ語のmooi(美しいの意)に「o」を1つ加えることで、さらなる美しさや

オリジナリティのあるデザインを目指す意味で付けられたインテリアブランド・・・だそうです。


長蛇の列を並んで辿り着いたのは、天空のBAR"THE ROOM"〜新ビルの建築をデザインをした

『橋本夕紀夫』氏が手がけたV.I.P専用のラウンジバーです。バーカウンターの背面には巨大な

ワインセラーには沢山のワインがストック〜こちらではシャンパンを振る舞って頂きました。



床・壁・カウンターなどの内装には、ほとんどベネツィアンモザイクタイルで仕上げてありました。

いつの日か、ここをお借りして大切なお客様をDinnerでもご招待出来たらいいんだけどなぁー


天空のショールームとして浮遊感をイメージさせる外観上付きだしているショーウインドウには

各コマごとに、ホームデコやインテリアブランド品の家具やオブジェの展示が有りました。

ここには、"LEBLON-DLIENNE"作 ミッキーライフサイズモノクロームメタルフィニッシュ〜

 

こちらは多分、狂気なまでに美しい〜"FREDERIQUEMORREL"のアーティスティックなソファ


そして、"THE ROOM"からエレベーターで上がるとー完全予約制屋上庭園"JARDIN SECRET"

(ジャルダン スクレ)〜天空の庭園に行く事が出来ました。


LEDライトで彩られた印象的な光の木「花鳥風月」が演出する屋上庭園も見事でした。


3Fでは、白ワインを振る舞っていました〜こちらでは黒田秀雄先生とお逢いする事が出来ました。


洗面所の新しいインテリア空間提案もいくつか見る事が出来ます。

 

帰り際には少しサプライズな商品を見つけました〜触ってもやけどしない炎・・・

これは、"暖炉を模したイリュージョン"〜ゆらめく炎をリアルに表現し煙まで出しています。

近くでみても本物の炎にしか見えませんが実はフェイク〜しばしの間、見とれてしまいました。
 

いやぁ〜とことんやってくれますねー! TOYO KITCHEN STYLE 渡辺社長さんあっぱれーです。

                                                                                  Hoshino

 

早いもので気が付けば、もう11月も後半じゃーあーりませんか!

またしても長期間Blog更新が出来てませんでした~御無沙汰してます"KS-星の"です。

先日は、三重県伊賀市丸柱にある伊賀焼の窯元"長谷園"様に初めてお邪魔して来ました。

伊賀焼の起源は、約1200年前(天平729~749)に農民が農具や生活雑器を焼いた事とされ、

室町時代の終わりから桃山時代にかけて侘び茶が広まると茶の道具として注目されました。

その後江戸時代中期には一時衰退しましたが、18世紀中頃から伊賀の土を生かした日用雑器

が作られ伊賀焼は復興を遂げました。そして、長谷園さんは天保3年(1832年)に築窯されました。

                                         

こちらが国登録有形文化財の"16連房登り窯"です~創業時より昭和40年代まで使われてました。

この登り窯を焚くためには、脂分の多いアカマツの薪が大量に必要で半年前より薪割りを始めて、

窯に火入れしてから16の部屋を焚きあげるには、15~20日間を要したそうです。

                                                                                                                    

そして、火入れをした日からは 職人さんが連日夜通しで薪をくべ火の番をつとめるのも大事な仕事、

何日もかけ上の部屋まで焚き上げると、ようやく煙突から火が噴き上がり、まるで小さな火山の様に

しんしんと冷える空気、澄み渡る夜空を背景に燃え上がる炎と薪が燃える音がたとえようもなく

神秘的なもなのだったそうです。

こちらは、大正時代に実際に使われていた旧事務所の"大正館"(・・こちらも登録有形文化財)

現在は休憩スペース兼ギャラリーとして、見学者に開放されています。


部屋の中は、大正時代の内装を残し電話や家電品などの備品も当時のものが展示して有りました。

休憩用のテーブルは、素焼きの陶器を天板として使用してありました。


入口にはコーヒーの自動販売機が設置され、一杯¥350とセルフサービスの割に少し高価だなぁ

と思って、よく見てみると使用した陶器製のカップをおみやげとして持ち帰り出来るとの事でした。

この日訪れた時間帯は、他にお客さんもいらっしゃらなかったのでゆっくりと休憩させて頂きました。

展示コーナーには、長谷園さんのオリジナル商品の土鍋が並べられていました。

土鍋炊飯ブームの火付け役となり全国的に大ヒット商品となった、炊飯用土鍋"かまどさん"を始め

*煙を出さずご家庭で手軽にスモーク料理が出来る"いぶしぎん"

*卓上で温野菜などヘルシー蒸し料理が出来る"ヘルシー蒸し鍋"

*簡単!早い!おいしい!電子レンジ対応調理器"陶珍(とうちん)"

その他、"ふっくらさん"や"やきやきさん"やタジン鍋など・・・商品詳細はHPにて御確認下さい。

伊賀の地は太古の昔 琵琶湖の固定でした。伊賀焼に使われる"伊賀陶土"は、300万年以上前に

堆積した古琵琶湖層といわれる地層で耐火度が高い特徴を持っている上に炭化した植物成分を

多量に含んでいるので焼成すると多孔性の素地になります。その為土鍋がしっかりと熱を蓄えて

食材の芯までじっくりと火を通し旨味を逃がさず、おいしい料理に仕上げます。またこの素地は、

遠赤外線効果も発揮し、本物の調理器具として昔からプロの料理人に好まれてきた・・・との事です。


また、2011年の"登り窯"・"大正館"に続き、今年(2014年)は当施設内"主屋(母屋)"、"別荘"、

"展示室1~3"、工房、蔵など12件が登録有形文化財に指定されました。

主屋(母や)の玄関~アプローチには煉瓦が置かれていました。木製硝子障子も趣が有ります。

他の建造物でも、古民家風の建屋に上質で風格を備えた茅葺の主屋など見どころ多数あります。








展示室1~3は、作家さんの作品や長谷園さんオリジナル商品の販売コーナーとなってます。

オンラインストアも充実していますが、ここでしか買えない土鍋のアウトレットコーナーで、

掘り出し物を探してみるのも楽しみ方の一つでしょうね。

「作り手こそ真の使い手であれ!用・美・楽を求めて・・・」をテーマにされている長谷園さんは、

自社製調理器具を使った数多くのレシピや調理実演など情報発信にも御尽力されています。

「食卓は遊びの広場だ」をコンセプトとする新しい形式のやきものの情報発信基地として

"イガモノ東京店"をオープンしたり、"三重テラス"でのイベントも数多く積極的に開催されています。


三重の伝統工芸の一つである"伊賀焼"を調理器具の土鍋を中心として全国に広げる努力を

惜しまない"長谷園"さんの今後の御活躍に益々期待したいと思います。~Hoshino













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