"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

2012年01月

たまには、日本の建造物の歴史を振り返ってみましょう。こんばんはー“KS-星の”です。

と言う事で、先日奈良県にある重要伝統的建造物群保存地区 “今井町”を散策して来ました。

この町は、現在も500軒もの町家が連なる、町全体が江戸時代の姿を残した歴史的市街地です。

まずは、散策前に 今井町の全体像を掴む為に まちなみ交流センター“華甍(はないらか)”へ

このシンメトリーな建造物は 明治36年に建てられた 県下初の社会教育施設で、昭和4年から

今井町役場として使用されその後の修復にあたり 旧状に復元し“華甍”として再生されてます。
 

建物内は、今井町の歴史をたどりながら町並みの移り変わり、町民の生活や文化などを解説する

貴重な史料類や、今井町伝統的建造物保存地区の縮尺二百分の一の復元模型などが有ります。



又、江戸時代の伝統的町家の間取りや構造が良く解る スケルトンのミニチュア模型も有りました。

当時、日本に古くから伝わる気候や生活様式に合せた“通り土間”や切妻造りの小屋裏には

厨子(つし)二階”が配置されている様子を、当時の軸組構造再現モデルで見る事が出来ます。
 

そして、いよいよ町を散策してみるとこんな感じでした。当時からこの町は掟や御触れなどで町家

の造りは、厳しい規制がありましたが、町民たちはその中にも個性的なデザインを生み出しました。

 

中でも、今井町の西端にある“今西家住宅”は古くから重要文化財となり、有名な建物です。

慶安3年(西暦1650年)に建てられた民家で、城郭のような構造で「八つ棟造り」と呼ばれています。



 

もう少し歩いてみると、昔ながらの老舗醤油屋さん“恒岡醤油醸造本店”さんが有りました。
 

このお店は、「大和ハウス工業」さんのテレビCMでも使用されている“通り庭”の有るお店です。

ここで見れます⇒大和ハウス工業HP“共創共生 奈良・通り庭篇”

明治末期の創業時から現在もなお 、一年半以上の期間をかけて諸味を“吉野杉の大樽”で

熟成させるという、昔ながらの手造り製法で丹精込めた醤油を作られています。

こちらの醤油製法には、永年使い続けている“杉樽”とこの建物に寄生する微生物(麹菌)を

春夏秋冬の四季を通じた自然の環境の中で 醸造させて伝統の味を作られているそうです。
 

こちらで購入したのは、二段仕込みで造られた 天然醸造 “夢ら咲~むらさき~”かけ醤油

 二段仕込みとは、一旦完成した醤油と麹を再び混ぜ

 合わせ、さらに1年間発酵させるもので 手間ひまは

 かかるが、さらにうまみが増すという製法の醤油です。

 これだけ手間暇かけた本醸造醤油が200mlで¥370

 何でこんなに安く販売するのだろう?素朴な疑問です。

 早速自宅で頂きましたが、木の香りが醤油の風味に溶

 け合い まろやかで芳醇な味わいを醸し出していました。  
 
 これまで自宅で愛用している、三重の名産“はさめず

 醤油との 使い分けを模索しなければなりませんね。

それから、お土産には今井町名物の“埴輪(はにわ)饅頭”を買って帰りました。

この饅頭は、昭和15年神武天皇ゆかりの地「橿原・畝傍御陵前」に誕生し、その後今井町で

愛されてきました。古墳の副葬品と知られる“はにわ”をかたどったカステラ生地に、上質の

北海道産の小豆を使用した、こし餡が中に詰まった饅頭です。はにわの形は全部で 4種類で

人形(にんぎょう)、馬(うま)、壷(つぼ)、鈴(すず)が有ります。2個入り(1袋) ¥189~袋単位販売

   
銘酒「出世男」の醸造元“河合酒造”さんは 江戸時代から続き 国の重要文化財に指定される程

歴史有る老舗の蔵元です。醸造量は減りましたが昔ながらの味わいを現在も造り続けています。

 
今井町では 江戸時代から今日まで、多くの先人たちの努力により 伝統的な町家のたたずまいを

維持、保存されて来ました。現在では“町並み保存会”を中心に、その歴史的な町並みを 住民の

暮らしと共に、静かなたたずまいを維持していく事を目指し、まちづくりに取り組んでいる様子です。

数多くの上質で意匠性の高い町家の立ち並ぶこの町は 町全体がテーマパークの様に感じました。

                                                                                  Hoshino 

今年は何年か振りに風邪で寝込んでしまいました。~こんばんはー“KS-星の”です。

この地方でも 本日は朝から雪が舞い散る一日のスタート、まだまだ寒い日が続きます。

皆さんも体調管理をしっかりして、この寒い冬を気合で乗り切りましょう。

本日御紹介するのは TOTOさんシステムキッチンのレンジフード~“しまえるクリーンフード”。

こちらの現場で御採用して頂きました~M様邸新築現場。右奥上に見えるのがその商品です。



施工中の模様① 背面のカップボードに取付けます。           施工中の模様② ダイニング側より












これが完成写真・・・通常 加熱機器の上部に覆い被さる様に設置されるフードの形状が有りません。

この部分の出っ張りが無いので レンジフードの存在を感じず、見た目がすっきりしています。
 

そしてスイッチを入れるとと、自動的にフードの先端が前方にせり出し 標準の運転を始めます。

この機種は加熱調理機器と連動していますので、コンロ側を使用すると同時に運転が始まり、

使用後には照明が消え、3分の残気運転後 先端部分が収納されて運転を停止します。
 

斜め横から~①使用しない時                                               ②使用中
 











下から見るとこんな感じです。~①使用しない時                          ②使用中












このレンジフードも 整流板方式で すきま風現象による吸込み力のパワーアップをしています。

しかもTOTOさん独自のオイルキャッチ機構による“ノンフィルター”を実現されているようで、

ノンフィルターが故に 目詰まりによる吸引力低下も無く、お手入れも簡単と言う事らしいです。

*但し、レンジフードのノンフィルター化についての是非は 当社では未だ結論に至っていません。

この件は過去記事「ホントに“レンジフード”にフィルターは不要なのでしょうか?」でも書きまして、

現在も尚、他業界も含め多方面から情報を収集中なので また別の機会に御報告させて頂きます。



可動するフード部分の厚みは35mm、収納時の見た目は確かに単なる吊戸棚の様にも見えます。

そして、実際にも扉を開けると レンジフードの上部は収納スペースとして利用できる様になってます。

ここも含めて“しまえるクリーンフード”というネーミングなのかどうかは、定かでは有りません。

ダイニング側から~フード背面はカップボードとなっていて、こちらも収納スペースとなってます。

 
この“しまえるクリーンフード”の出現により キッチンの加熱調理機器周辺の空間デザインに 新たな

バリエーションを追加したという意味では 評価出来るところも有るでしょうが、熱や水蒸気、油煙等

非常に過酷な条件で働くレンジフードの機構部分を より複雑化している点で 本体の寿命が気になる

処では有ります。個人的にはレンジフードは 本来の“換気”の能力を最重要視したいと思ってます。



皆さんの御評価は 如何なものでしょうか?御意見をお聞かせ下さい。    Hoshino


 

今年も少しづつ現場が動き出しましたー!毎年の事ながらこの月の売上げには苦労してます。

そして、この時期の仕事の御依頼には重みを感じます~こんばんはー“KS-星の”です。

本日御紹介するのは、リンナイさん製 ビルトイン加熱調理機器“My Choice”と言う商品です。

I様邸新築現場に納入したキッチン~こちらで御採用頂きました。

キッチンは、ヤマハリビングテックさん製“Berry”2565mmプラン、シンクはマーブルシンクです。
 

そして、これが今回御採用頂いた“My Choice”のハイブリッドな加熱機器の組合せです。

今迄あまり見かけた事の無い ガスコンロとIHクッキングヒーターのコラボレーションスタイル
 

御覧の様に向かって左側にはガスコンロの二口仕様 点火及び火力調整は天面のツマミ操作です。

五徳はコンパクトな“ピュアステンレスゴトク”で、シンプルですっきりした使用勝手の良い仕様です。

そして、右側はこれも天面操作タッチスイッチ操作の2口のIHクッキングヒーターを組合せました。

ガラストップはドイツ・SCHOTT社のフレームレス耐熱セラミックガラスが採用されています。

  
My Choiceは、一口ガスコンロ、二口ガスコンロ、二口IHクッキングヒーターを 1連から3連迄で

自由に組み合わせる事が出来ます。*連結の場合は別途オプションで「連結部材セット」が必要。

My Choiceには写真の“Clear Silver”と“Black”が有り、ブラックの方はゴトクデザインも異なり、

見た目も“シルバー"はモダンな、"ブラック”は本格厨房をイメージする堅牢なフォルムとなります。


  ガスコンロ一口の一連                             ガスコンロ二口+一口の2連
    
                  
ガスコンロ一口+二口×2の三連                  IHヒーターも組合せる事が出来ます。

本体は1ブロック外形間口291mmですが、カウンタートップの開口寸法は268mmとなります。

これが2連の場合は 561mm 3連の場合は 854mmとなり、奥行はどれも490mm開口です。

そして、コーナー部のR加工指定は4-R3~R8と図面上には記されています。カウンタートップの

開口寸法の指定については、メーカーさんと事前に良く打合せておいた方が良いでしょう。

場合によっては、連結フィラーを用意して前後に取付けた方が仕上りは綺麗に収まると思われます。
 

それから、この商品には魚焼きグリル部分が有りませんので加熱機器キャビネットもグリル無仕様

のものを選択する必要が有ります。この場合通常グリルが付いている部分は引出収納となります。

カウンター開口特寸、キャビネットの特殊性から考えても取替需要には不向きな商品と言えます。

そして、これがI様邸新築現場のシステムキッチン完成写真です。
 

I様とは、新築計画時点で御打合せさせて頂き、当初"オール電化住宅"を御検討されていましたが

途中でライフラインの一元化に疑念を抱き、"エネルギーのベストミックス”を一緒に考えてみる事

となりました。一階では御年輩の母親様が主に暮らされると言う事で、ほぼ全室"温水式床暖房"と

なっています。そこで温水熱源もガスと電気のエネルギーミックスによる"ハイブリット給湯・暖房

システム
"を御採用頂き、現在の売電価格を考慮し"太陽光発電システム"も取り入れてます。

何が一番最適な組合せなのかは、未だ確固たる検証が済んでいるものでは有りませんが、I様と

一緒に考えた結果、現行品でI様のライフスタイルに適したものを御提案した結果がこうなりました。

少なくとも"オール〇〇化"といった偏った考え方で、エネルギーサプライヤー側の利権を守る為の

押売り施策よりは、ユーザー様のライフスタイルを考慮した随分と"ましな”設備構成になっていると

思います。この"MY Choice”と同じ様に ユーザー様の暮らしの個性に応える有ると思います。

"エネルギーのベストミックス"は、これからも我々の課題として真剣に取組む必要性が有りますね。

 
これが、MY CHOICEの"ブラック"~2009 Good Design賞受賞。これもカッコイイですね。 

                                                                           Hoshino

一昨日は「四日市中央工業サッカー部」全国大会準優勝の凱旋パレードと報告会を見て来ました。

正月早々四日市の少年達が頑張ってくれて、地元住民としては幸先の良いスタートとなりました。

今度は地元の大人達が頑張って、四日市を盛り上げてましょう~こんばんはー“KS-星の”です。

しかしながら、本日の話題はサッカー関連でも無ければ、地元のお店の紹介でも有りません。

今年初のおでかけランチは、奈良県高市郡明日香村に有る“cafe ことだま”さんに行って来ました。



専用駐車場はお店より一本南の通り沿いの少し離れたところに有りました。      
          
 

そして ここが“Cafe ことだま”さん・・・遠景から見る外観からは とてもCafeをイメージ出来ません。

 

お店玄関へのアプローチ。メニュー看板を見つけやっとここが“ことだま”さんと確信できました。

 

店内の模様・・・明日香村を愛するオーナーさんが移住して、築45年程のごく普通の民家を

友人達と一緒に改築した手造り感覚で開業されたお店だそうです。外装は殆ど手を加える事

無く ただの古い民家の佇まいですが、内装は古いものをうまく残し 寛ぎの空間を演出しています。 


置かれている家具や調度品も リアルアンティークの様で 一つ一つがこの空間に馴染んでます。

シンプルでは有るけれど、そこには調和と“こだわり”の意識が伝わってくる内装となっています。












そして、こちらで頂ける人気のランチがこれです↓↓ “ことだまランチ” ¥1575円

ランチタイムはこのメニューのみで数量は限定です、前もって予約しておいた方が良いでしょう。

お盆や器類やクロス、カトラリー類までも このお店の雰囲気にマッチさせたこだわり様です。
 
この日のランチは、*ブロッコリーのポタージュ*白菜のコールスロー*小松菜の水キムチ

*豆腐オムレツ*大和肉鶏のつくね ラタトゥイユ添え*自家製こんにゃの関東炊き(絶品でした。)

*古代三色米ごはんにデザートと飲み物付。この内容は 2週間ごとに変更されるそうです。

このランチで使われる野菜や果物は 地元の農家の方が、その日の朝 直接納品される生鮮市場

あすか夢販売所」にオーナー自らが 毎朝買い出しに行っているので新鮮なものばかりです。

地元明日香村産の旬な野菜をふんだんに盛り込み これも地元名産“大和肉鶏”をメインに使った

和洋取り混ぜたメニューはヘルシー感がありながらも ボリュームも味もしっかりとしていました。

 

食後にはデザートの*紫いものレアチーズと飲み物は*「珈琲屋ならまち」さんの

ブレンドコーヒーか、月ヶ瀬「岩田農園」さんの紅茶が選べました。(お土産用の販売も有り)
 
流石に この明日香村に魅せられたオーナーだけあって このランチには明日香の魅力が

ギッシリと詰まっていたような気がしました。                   Hoshino

 

2012年 新しい年が明けて早くも10日が過ぎました。今年の仕事も今日からが本格始動です。

今年を良い年にするもしないも本当は自分次第なのですね~ こんばんはー"KS-星の"です。

とは言っても、やはり毎年年頭にはどこかの神社に参拝し"開運"を祈願する事にしています。

今年の初詣は 奈良県に有る「橿原神宮(かしはらじんぐう)」に行って来ました。

これは神宮内外拝殿前に飾られた干支の大絵馬 高さ4.5Mで畳14畳分の大きさが有ります。

干支一巡の為 今年からは橿原市在住の日本画家「藤本静宏」さんの作品となったそうです。
 

参道入口には 木製の大鳥居が荘厳な姿で迎えてくれます。     壮大な入母屋造りの外拝殿。











畝傍山(うねめびやま)の南東麓にあり 大和三山を背景に広大な神域に建てられています。

この神社は初代天皇と伝えられる"神武天皇"が この地で天下を治めたという「日本書紀」の記述

に基づき 明治23年に明治天皇の命で"官弊大社"として創建された 比較的新しい神宮です。

ここに祀られているのは"神武天皇”とその皇后・”媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)”です。

そして本殿(重要文化財)は京都御所の賢所(かしこどころ)を移築したものとなっています。

 

こちらの内拝殿で参拝して来ました。全体的に建造物からは荘厳なイメージでありながら

且つ美麗である 日本独特の伝統建築美を感じ取る事が出来ます。
 

近年"橿原神宮"の知名度を上げたものに "蹴球守"や"勝ち守"というサッカーのお守りが有ります。











1931年から日本サッカー協会のエンブレムは 古代より神話に登場する「八咫烏(やたがらす)」を

モチーフにシンボル化したものです。この「八咫烏(やたがらす)」は3本足の烏で 中国の古典では

3本足の烏は「日の神(太陽)」のシンボルや勝利の鳥として描かれています。又 日本書紀には

"神武天皇"が東征中にこの八咫烏が道案内をし、戦の勝利に導いたとされる記述が有ります。

そこで東征の最後に辿り着き、即位をされたとされる謂れの有るこの地"橿原神宮"が 2004年に

日本代表のW杯予選突破を祈願して 一体1000円で授与を始め全国のサッカーファンに知り渡る

事となったそうです。もちろん サッカーをこよなく愛する"星の"もこのお守りをGETしてきました。

 

そして このお守りを胸に 第90回全国高校サッカー選手権の決勝戦での"星の"地元代表

"四日市中央工業"の日本一を祈念していましたが、残念ながら惜しくも敗退してしまいました。
 

又、来年頑張って下さいネ。  ・・・・・・・ちなみにここでの"おみくじ"は大吉でした。 

                                                                                  Hoshino

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