毎度の事ながら投稿が御無沙汰になってしまいました~こんばんはー“KS-星の”です。





















先日は、某焼却炉メーカーさんの“ピザ窯”試作品製作のお手伝いに行って来ました。
メンバーは、某大社長さん・某居酒屋の店長さん・某大工さんのおかみさん・“星の"+施主さん
少々遅刻で現場入りした時には、既に予め製作済の鉄骨土台がお庭に設置されてました。
土台(基礎)を鉄骨のフレームタイプにしたのは、施主様の希望が可動式だったからだそうです。
まずは、土台の天板に耐熱コンクリートを塗り、ピザ窯の底板となる部分には耐熱煉瓦を敷きます。
この部分は、薪や炭を燃やす『火床』となるので、なるべく水平になる様に注意して並べました。
ちなみに最終完成予定図はこんな感じです。(設計は大社長さん)

次に側壁となる一段目を並べました。 投入口にはアーチ状の型枠(大工さん作)を仮置き
アーチ状の投入口に煉瓦を積みながら側壁二段目を積みにかかりました。
耐火煉瓦は予想以上に吸水性が良く、加水して練った耐火コンクリートの水分を急速に
奪っていくので、全員で手分けし休みなく作業を続行しました・・・この当りで雨が降り出しました。
必要以上の水気は石窯造りには厳禁なので、この先の天候を気にしながらの作業となりましたが、
近くにいた大工さんが、急遽テントを届けて下さいましたので難なく作業継続可能になりました。
側壁三段目まで積み終わったら、窯の中に庭に敷かれた砂利を投入~
天井がドーム型になる迄砂利を積み上げました、この砂利が天井の型枠の役割をします。
ピザ窯(石窯)におけるドーム天井は理想形状で、燃焼熱対流に非常に効果を発揮します。
急ピッチでトロ舟に耐火コンクリートを入れ鍬(クワ)での手練り作業が始まりました。
この作業は普段から筋トレに余念の無い 大社長にほぼお任せ状態~流石に体力有りますネ!
この辺で今回使用した材料(大社長提供品)の御説明をしておきましょう。
まずは、『耐火煉瓦(SK32)』・・・耐熱性と蓄熱性のある煉瓦で暖まり難く冷め難い特性が有り、
薪や炭など燃料を燃やして発生した熱を一旦蓄熱し、放熱時には遠赤外線効果が有ります。
SK(Seger Kegel)は耐火度を示しこのSK32で1,200℃程度の高温にも耐える事が出来ます。
耐火コンクリート(セメント)・・・窯業業界ではキャスター(Castable Refractories)と呼ばれ
通常のセメントの代わりに耐火性の高いアルミナセメントを使用し、骨材には砂利と砂の代わりに
耐火性の高いシャモット(耐火煉瓦など一度焼成した原料を砕いたもの)を混合しています。
今回使用のAGCセラミック製『アサヒキャスター 13T』の耐熱温度も1,400℃程度有ります。
そんなこんなで息つく間も惜しんで一気に塗り込み"ドーム天井”の完成です。
ドーム天井は、均一な熱対流が出来ると共に外力からの力も強く壊れにくいメリットも有ります。
仕上げは、某建材屋さんの倉庫で長期間眠っていた年代ものタイルを適当に割ってモザイク化し、
これまた適当且つ一生懸命にメンバー全員で貼り付けました。
当日のピザ窯試作品製作の作業はここまで~初めてにしては上出来だと思います。
養生してこの日は退散~プレ準備除いたこの日の作業時間はおよそ6時間程度(4人工)
後日送られてきた写真①・・・型枠代わりの砂利取出しの模様~天井は崩落しなかったみたい
後日送られてきた写真②・・・これでピザ窯(石窯)の形にはなりました。
但し、耐火煉瓦は製造過程で焼成されて耐火物となっていますが、キャスターは炉内焼成時に
高温に曝されて初めて耐火物となります。従って、火入れ作業を行って本当の完成となります。
火入れは、窯の中で小さな火をおこし弱火で少しずつ窯を温めていき耐火煉瓦・耐火セメントに
含まれた水分を少しずつ蒸発させる作業で、いきなりの強火は厳禁です。
これはローザンベリー多和田のピザ窯~今回の試作品同様に薪の熾火(おきび)が熱源でした。
ここのピザ焼きおじさん曰く、「この窯だと二分程度でピザ焼けますよ。しかも遠赤外線効果で
表面はパリッと中はジューシーな状態になってとっても美味しいですよ。」って言ってました。
通常の家庭用オーブンは250℃あたりの温度で加熱調理しますが、石窯では300℃以上の
加熱が可能となります。しかも食材を直火で焼くのでは無く、耐熱煉瓦の輻射熱を利用する為
窯内の温度はほぼ一定で温度差が生じないので、熱が食材を包みこみ旨味や水分を残したまま
一気に焼き上げて、表面はパリッと香ばしく、中のジューシーさを保つことが可能なのです。

ピザ窯のお披露目パーティが楽しみですね~熱源の薪を沢山仕入れておいてくださいね。
これは、アクア×イグニスの『Mariage de farine』石窯前に置かれている大量の薪(まき)
大社長は「次回試作は温調機能のあるピザ窯作ろ!」って意気込んでいました。
Hoshino
コメント
コメント一覧 (4)
ピザ釜にとても興味があり、
製作過程を見てますます欲しくなりました^_^
是非作ってもらいたい(≧∇≦)
可愛いピザ釜ですね
hoshinofumi
が
しました
ピザ窯は伝統ある加熱調理機器として、
先人の知恵が一杯詰まった優れものだと思います。
最近は炎(裸火)を見ずして加熱調理する機器が
最新鋭機器として持て囃されていますが、
やはり,燃やしたいよなー(炎)と思います。
それからーピザ窯ご希望でしたら是非御用命下さい。
hoshinofumi
が
しました
hoshinofumi
が
しました
段取している人がプロですからね。
hoshinofumi
が
しました