本日はシリーズもの第四弾「お店に行ったら手洗器をいろいろ見てみましょう」をお届けしましょう。

こんばんはー「☆のキッチン研究所」の所長を務めさせていただいています"KS-星の"です。

いろんなお店の手洗器を 調査してみると、そのお店が目指すインテリア傾向が反映されている事

が多い事に気が付きます。そこには、オーナーさんの思い入れが一杯詰まっているのでしょう。

多少の遊び心も許される設備器具ですので、一般住宅にも生かせるヒントが有ると考えています。

まずは、このお店の手洗器~岐阜県多治見市の山間に有る"ギャルリ百草"さんのトイレ内手洗い

特注のステンレスボウルを加工したベッセルタイプに、衛生カラン(ロングレバー付)
 
築百年の古民家を移築して、ギャラリーとしてオープンされた"ギャルリ百草"さんのオーナーさんは

陶工作家の「安藤雅信」さんと衣服作家「安藤明子」さん御夫婦とも人気の作家さんだけあって

トイレの手洗器も シンプルな仕上りでありながらも、そこには深い芸術性を感じさせます。

  












併設されている"ももぐさカフェ"の店舗内にある 手洗器も 一見は何気無い様ですが、このボウル

も トイレ内手洗いカウンターに使用されていたものと同様 特注で製作されたものと思います。


























こちらは、四日市市広永町に有る"石窯パン・和みカフェ ゆるり"さんのトイレ内手洗器

こちらも築86年の古民家をカフェとして再生したお店で、お手製の石窯で焼いたパンが売り物です。

最近はこの様に 大手メーカー品でなく 焼き物の陶製手洗いボウルを木製カウンターに設置する

パターンが多く見られます。手洗器の色・柄と壁のタイルとの配色の相性も良く お洒落な感じです。
 

"ゆるり"さんのランチは、オーガニックでヘルシーナメニューに御自慢の"石窯パン"でした。












こちらは、桑名市西方にある カジュアルなフレンチレストラン"イルフェボゥ"さんの手洗器

輸入品と思われる陶器ボウルと水栓金具を モザイクタイルを施したカウンターに埋込んでいます。

シンプルなカウンターの上にハンドソープや一輪差しなど小物をアクセサリーとしてトッピング。
 

フランス語で「いい天気だね。」と言う意味の「IL fait beau(イル フェ ボウ)」さん、本場フランス

の本格レストランと国内老舗レストランで修行をされたシェフの御主人様と"山本容子"さんの作品

を好まれる奥様の 日々の暮らしを大切にされている様子が感じられる 店づくりとなっていました。














これは、滋賀県甲賀市にある"Gallery-mammma mia” &"patisserie MIA"さんの手洗器

銅板を叩出して製作したであろう"一槽シンク”に 白玉砂利を敷き詰めて 音と水はねを緩和させて

いました。白い塗り壁と木製カウンターの自然素材とマッチして 癒しの空間演出がなされてました。



丘の上に有る 既に廃校となっていた木造校舎を改築して、ギャラリー&カフェをオープンされました。

オーナーさん自身が 木工作家さんと言う事も有り、店内内装は古き良い物をそのまま残しながらも

センスの良い仕上りになっていました。そして、この場所を「文化の発電所」にしたいと切望してます。














そしてこちらは、京都の亀岡市 英国通が集う“DREAMTON VILLAGE PONT-OAK”さんの

トイレ内の海外ブランドと思われる"ペデスタル"型の洗面器、"ペデスタル"とは柱、彫刻、壷などを

置く台座や土台を意味し、洗面器の場合は陶磁器製の足(台座)が付いたタイプの事をいいます。

陶器部分には優しい花柄が散りばめられ、アンティークブラスの単水栓が2つ取付けて有りました。

西欧では古くからの定番型ですが、国内でもクラシカルテイストを目指すユーザー様からの御依頼

で取付ける機会も増えました。但し、取付の際には下地段階から綿密な御計画が必要となります。

 

“PONT-OAK”さんでは、建造物といい、ロケーションといい、オーナーのこだわりが随所に感じられ

英国のカントリーサイドのどこかの村に来ている錯覚に陥りそうな雰囲気を味わう事が出来ました。

こちらで頂いた本格的な「フィッシュ&チップス」は 一瞬にして英国での想い出を甦らせてくれました。













今回シリーズ最後に御紹介するのは 三重県津市に有る洋食屋老舗の“中津軒”のトイレ手洗器

このお店は創業が明治44年と言う老舗中の老舗です。もちろん、この手洗器は創業当時の物では

無いでしょうが、床・壁に貼られたタイルと飾り気の無い陶器製手洗器は、レトロ調に仕上げたという

代物ではなく 永年に渡り使用し今も尚働き続けている リアルなレトロ品と空間となっていました。
 
店内内装は 下町感覚のレトロな洋食屋さん風で、気取った雰囲気は無く とても庶民的な感じです。

こちらのお店では 名物「メアベア」を頂きました。牛・豚・鶏の3種の肉と大盛りの玉ねぎなど野菜類を

炒め、創業当時から継ぎ足しの秘伝デミクラスソースで煮込んだものを、さらにオーブンで焼いて、

最後に半熟目玉焼きをトッピングした料理です。リーズナブルでとても美味しかったです。













まだまだ御紹介できる“手洗器”は沢山有るのですが、今回はこれくらいにしておきます。

この続きは 第5弾で・・・・・・出来るかな?                         Hoshino