"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

タグ:Nobilia

今年も何とか決算棚卸が終了しました~こんばんはー"KS-星の"です。

先期は消費増税後の揺れ戻しで大変な苦戦を強いられた一年となりました。

今期は気を取り直してスタートダッシュー!っと行きたいものですね~

皆様 何卒御協力の程宜しくお願いいます。

さて、先日は「ビルトイン機器体験会&Special Seminar」In Nobilia Kitchen」に参加しました。

海外ブランドのビルトイン機器は見ているだけでも楽しいものですね。

まずは、スウェーデンの家電メーカー"ASKO(アスコ)"のガス4口コンロHG1825AB

もちろん、SIセンサーは何処にも付いていない上に高火力バーナーのガス出力は6.0Kw

国内では一口のバーナーガス出力が5.6kw以上、または出力総合計が14kw以上の物は

業務用機器として扱われますが、この商品は4口のガス出力総合計が12.0Kwの為、

「業務用機器として家庭でもご利用頂けます。」・・・??って~ツナシマさんが言っていました。

ガラストップの天面ツマミ操作タイプのW794mm(天板開口は国産標準と異なります。)

グリルレスの為天板に排気グリルが無く、重厚感は有りますがスッキリしたデザインです。

超高火力バーナーは調理によって内炎式と外炎式の切替が出来るという優れものです。


こちらは"ASKO"製食器洗い機 D5554 3段ラックのオールドアモデルです。

国内の食器洗い機普及率は約3割程度で、「期待ほど活用出来ていない家電」では堂々の第一位

一方、欧米先進国の普及率は9割を超えていて、欧米キッチンには欠かせない機能アイテムです。

国産製と海外ブランド製の大きな違いは、一度で洗浄可能な食器点数でしょう。

国産品は多いもので約6人分の容量に対して、海外ブランドのものは14人~16人分の大容量、

殆どのサイズは60cmでフロントオープンで食器収納ラックを引き出す形となっています。

国産品は少量を毎食後に洗浄するのに対して、海外品は一日分まとめて一回洗いが可能です。

"ASKO"製の食器洗い機の特長はフィルター部を常時洗浄する「スーパークリーニングシステム」

食器・調理器具の形状を問わない「フリーフォームバスケット」、小皿やツール用「ミドルラック」、

さらに日本仕様には特別なバスケットが有り、ラックの性能が大きな訴求ポイントとなっます。


そして、庫内は18-9オールステンレス製で運転時の省エネも欧州レベルで最高ランクとの事です。


こちらは、ドイツ、スペイン、イタリアを中心とした欧州キッチン機器メーカー "Teka(テカ)”と

レンジフード専門メーカー"best(ベスト)"のコラボ商品「 リフトアップ&ダウンドラフトフード」

換気設備を使用しない時はカウンタートップの中に収納する、IH専用下引き換気システムです。

IHクッキングヒーター使用時に吸気口がせり上がり換気するので、アイランドキッチンや吹き抜け、

全面窓の前などの場所でも美観を損ねることなく設置が可能です。


整流板を外すとフィルターが有ります。       下部キャビネット内に換気扇本体を設置します。













世界的ブランド"Teka"のIHクッキングヒーター、国産製の様に多機能では有りません。

操作性もデザインも至ってシンプルです。
























こちらは、キッチンのビルトイン機器では有りませんが、"ハーフェレ ジャパン"取扱い商品で

アウトドア派BBQ好きの方にはお勧め商品の無煙炭火コンロ「ロータスグリル」です。

























この商品は、炭火用バーベキューコンロですが、「煙と着火を気にせず場所を選びません。」

食材の油などが炭に付着しにくい構造となっている事と電池駆動の内蔵ファンでスピード着火

さらに、火おこし迄がスムーズに行える独自システムとなっています。

























今回は特別セミナーの (株)ハーフェレジャパン(HAFELE)さん講師による

「クレバーストレージ(Clever Storage)~ヨーロッパの最新収納パーツ」に参加しました。

"ハーフェレ"はドイツ生まれの 機能性の高い 家具・キッチン金物及び建築金物のメーカーで

世界でも有数の高度な金具技術を誇り、 常に最先端の技術、高品質な製品を追求されています。

























「クレバーストレージ」=利口な収納(貯蔵)・・・キッチンにおける収納庫は扉を開けた時に

中の収納物全体がよく見渡せて、お目当てのもの素早く簡単にを取り出せる事が重要です。

その為には、収納キャビネットの内部は固定棚のみでは無く、ラックがスイングしたりプルアウト

したり回転したりし、効率の良い動きをさせる事で実現します。

























最近の国産メーカーさんの収納は、引戸収納と引出(スライド)収納のものが多いですね。

これは食器の収納棚(カップボード)的考え方が主流という事と、如何せんキッチンのスペースが

狭く、調理家電の配置を考慮すると食品収納庫(パントリー)迄配置するのは困難だからでしょう。

このセミナーによると、昨今の海外のキッチンでは冷蔵保存(冷蔵庫)と常温保存(食品庫)を

組合せて収納する="Mix Double(ミックスダブル)"という収納方法が多く取り入れられ、

この組み合わせは、現代的なキッチンにおける理想的な収納とされているそうです。

また同様に ワインセラーやオーブン・電子レンジなどの調理家電や食器洗い機などの機能品も

収納トールキャビネットのひとつのブロックとして組み込むスタイルも多いそうです。


これからは収納をうまく提案出来るか否かが、キッチンプランナーとして重要になるでしょう。


























「収納を制する者がキッチンを制す」ってとこでしょうかネ!
























   なかなか為になるセミナーでした。                                  Hoshino
  

今回は"☆のキッチン研究所"からの報告です。こんばんはー所長の"KS-星の"です。

以前にも述べましたが、現在キッチンプランを御提案する時に少し悩ましく感じるのは クライアントが

"クラシック"とか"エレガント"風のインテリアテイストを目指している事が明確になった時です。

何故なら、国産メーカーさんの繰り出す商品はどこも"シンプルモダン"系のものが大半だからです。

そんな中、現在引合中のクライアントもヨーロッパの格式高い伝統のあるインテリアを目指したいとの

要望を掴みとる事が出来ましたので、迷わず"Nobilia(ノビリア)"さんのキッチンを御提案しました。

こちらが現在“ノビリアキッチン”さん名古屋ショールームに展示してあるシステムキッチンです。
 
先日“I様”を こちらのショールームに案内した処、この展示のキッチンに一目惚れして頂きました。

きっと自分達が目指すインテリアの方向性にマッチしたのでしょう。早速この商品のテイストを踏襲

し、独自の設備機器を搭載した形で、計画間取りに合うようにプランニング及び見積を作成しました。
 
このキッチンの扉は“MDF(木質繊維板)”材を彫り込み加工して框(かまち)組みの様に見せたもの

に塗装仕上げを施したものです。仕上げはマット(艶消し)調のものとバフ磨きを加えた光沢仕上げ

(ピアノ塗装)が有って光沢仕上げの方が少し高価になります。(写真左がマット調、右が光沢仕上)
 
框組み扉は、そもそも天然木無垢材を使用する場合に乾燥や加湿による反りや割れを防止する為

中央の鏡板の反りやむくみを抑える様に周りにフレーム(框)を組み全体の強度を増したものです。

現在では、プリント合板や突板(天然木を薄くスライスして貼った天然木化粧合板)など乾燥加湿の

影響での狂いが少ない材料を使用する事で、天然木の風合いそのままで框組の必要も無くなって

来ています。むしろ現在の主流となっている扉材は、合板やMDFやパーティクルなどの木質圧縮

ボードにメラミンや樹脂系のシートを施したものやホーロー製,ステンレス製の扉などとなっています。

トーヨーキッチンさんの3Dビジュアルエフェクトの扉(Lens)      高圧メラミン扉の(メタルウッド)












製作に手間が掛かる事や製品の均一性の保持が困難である事などで、どうしても高コスト製品と

なる上に、現在のデフレ基調の市場背景が相まって国内大手メーカーさんの商材からすっかり

姿を消した感のある“框付扉”ですが、伝統的なクラシカルデザインをインテリアに反映させたい

ケースには、どうしても欠かせない意匠性アイテムの一つだと思います。
 

框扉はその框部分を複雑に面取りする事で、アンティークやクラシカルなデザインの扉になります。

そして、その框部分に出来る陰影は 扉の重厚感を増し キッチン全体の装飾性を高める事が出来、

また鏡板の部分をカットガラスにして、あえて魅せる収納にすると“エレガント”なテイストになります。
 
今回写真で見て頂くようなキッチンになると、ほぼすべてがオーダーメイドになりますので、サイズや

スタイリングも自由にレイアウトする事が可能となります。(多少の制約事項は有りますが・・・・)

それと確実にオリジナル商品となりますので本契約迄に施主様と綿密な打合せが必要となります。

アイランド型調理台+配膳台の下部にワインセラーなど組み込んだ収納なんかも お洒落ですね。

但し、製作期間(納期約3か月)と御予算に余裕の有る方にのみ お勧めしたいキッチンとなります。













システムキッチンの発祥の地と言われる【ドイツ】の流れを汲む“Nobilia”さんのキッチンなら

伝統的なヨーロピアンクラシカルのインテリアテイストを実現する事が 可能となりますね。
 
あとは、I様の御予算との闘いが残っています。                     Hoshino

今年も又 鬱陶(うっとう)しい梅雨のシーズンがやってきました。

それにしても「鬱陶しい」とか 「憂鬱(ゆううつ)」とか「躁鬱 (そううつ)」で使う「鬱(うつ)」という漢字・・・

どんだけ大人になっても 未だに手書きでは書く事が出来ません。(何とか読む事は可能ですが・・・)

こんばんは~さすらいの中年キッチンスペシャリスト"KS-星の"です。

本日は、以前 見学に訪問した"Nobilia(ノビリア)"さんの ショールームからの報告です。

ここが ショールーム~岐阜県六条南3丁目の旧R21号線沿いに有ります。

御本家はドイツに有る"nobilia"というキッチンメーカーですが、日本のみ"Nobiria"(Nが大文字)

というブランドで (株)ヤマゼンさんが 世界で唯一独自に製造し販売する認可頂いているそうです。

扉材などの資材は ドイツの御本家から 直輸入し国内の工場で 加工、組立をしているそうなので

純粋な"輸入キッチン”という訳では 無いのですね~この事実は、ここへ来て 初めて知りました。



まず2Fに上がると、 こんなキッチンと御対面 天然木のウォールナット扉の135°曲げ2回ライン

吊戸棚、アイランド調理台の扉には ガラス細工の施し(ステンドグラス)が有りました。
  


アイランド部分には、蒸気排出ユニット付家電収納とゴミ箱ワゴンがビルトインされてます。

 

純白の塗装扉にアール形状のキャビネットとカウンタートップ  Barの様な雰囲気を醸し出してます。

キッチンのキャビネットの木工と人造大理石トップ加工は 自社工場の職人が手作業で行います。 
 

キッチンとサニタリー部分を ガラスパーティーションで仕切る新しい空間提案の展示も有りました。
 

すこし "和”のテイストを感じるキッチンも有りました。
 


L型キッチン+ ダイニングカウンターの付いたアイランドにはパーティーシンクが有ります。

ワークトップは ノビリアさんオリジナルの表層メラミン(厚さ2.5mm)が使用されていました。

このメラミンは 耐熱性 250℃、衝撃性、耐水性、耐摩耗性に優れ お掃除も簡単との事です。
 

この他にも 数基のシステムキッチンの展示が有り 眺めているだけで 充分に楽しめます。

また、扉蝶番、引出レールのディテイル、収納パーツやトレーなどのパーツなども今後の

キッチン造りの提案に参考になるものが 沢山有りました。


ここで システムキッチンのモジュール(Module )に付いても 考えさせる事が有りました。

御存じの様に" システムキッチン”というのは和製英語で 海外では 主に"ビルトインが可能な

キッチン"という意味合いの言葉で呼ばれている事が多いのです。従って キッチン構成部材は

システムキッチン発祥の地~ ドイツの"DIN規格”が基準となり制定されている" ISO規格”

に準じて製造をしているメーカーが殆ど、パーツやビルトイン機器は供用出来る物が多いのです。

しかしながら 現在日本の国産キッチンメーカーの構成部材のモジュールは 尺貫法を原点とした

1尺に近い300mm、あるいはその半分の150mmが 基準とされ構成部材は製造して来ました。

この単位は 家具のモジュールの世界的標準(global standard)は 国際標準化機構(ISO)

の基本モジュール1M=100mmとは 整合しておらず 日本独自のものとなっています。

もちろん、"Nobilia"さんのキッチンは 世界標準に合わせての ISO100mmが基準モジュール、

さらに加えて、ドイツで発案された伝統の"32(サーティーツー)システム"を採用しています。

32という数字は、2進法(2×2×2×2×2)で 辿り着く数で 分割が容易に出来る利点が有ります。

そして、ヒンジ、ハンドル、材料のボーリングピッチ(穴の間隔)、材料の厚み(板材16mm等)迄の

すべての規格を"32システム”で 統一する事で20年、30年お使いのユーザー様にもパーツ等の

取替によるリニューアルのみで 既存キッチンを使い続けて 頂く事が出来るシステムなのです。

国で規格を統一する事は 他社製部品を取付たり、機能品をビルトインする事が 容易なりますね。

それに引替え国産メーカーは 独自路線のクローズド商品の開発に傾倒しているような気がします。


「祖母から母、そして娘へと永く愛され続けていく・・」 国をあげて環境問題に

取り組んでいるドイツだからこそ生まれたこの風習に、ノビリアは30年以上も

前から賛同しています。~ノビリアキッチン カタログより


この精神が 本当の"エコな精神”だと思いますが 未だに誰かの事情により"スクラップ&ビルド"

を繰り返さねばならない 我が国の建築業界には 少し耳が痛い話ですね。


写真真ん中の扉は 実際30年以上使用された扉だそうです。(同じ物の製作は現在困難らしいです)

いつまでも飽きの来ない トラディッショナル(伝統的)なデザインでカッコイイ~!と思いませんか?

 

その他にも 国産メーカーには品揃えの無い 個性的な扉デザインが豊富にあります。
 


RECO(リコ)Styleキッチン(Reduce、Repair、Recycle、Reuse)の4Rエコロジーキッチン

Alder(アルダー)材に オスモ塗装を施した エコ的なキッチンの展示も有りました。
 

キッチン販売業に携わる方は このショールームは 一度訪れる価値が有りますよ。

                                                      Hoshino

昨日は 御施主様と打合せ中に突然襲った“花粉症系くしゃみ”を堪えきれず

御馳走になった「コーヒー」をテーブルとフロアに 撒き散らす惨劇に見舞われました。

この年齢になって “花粉症ビギナー”の為 “くしゃみ”の制御が全く出来ていません。

ところで~ 本日は、レンジフードのグリスフィルターについて考えて見ましょう。

こんばんは、“☆のキッチン研究所” 所長の“KS-星の”です。

先日、岐阜市にある (株)ヤマゼンさんの“Nobilia”ショールームに見学に行ってきました。
 

ショールームを案内して下さった(株)ヤマゼン M顧問さんから 色々興味を引くお話しを聞けました。

長年に渡って 輸入のオーダーメイドキッチンに携わっていた方だけあって 経験が豊富です。

この時の模様やその他の商品は いずれ機会があれは 追々御報告して参ります。

さて、2Fショールームに案内して頂くと 最初に 出会ったキッチンがこれです。 
天然のウォールナット扉とガラス細工の扉が奏でる クラシカルな家具調キッチン

そこには、女性の方に圧倒的な人気のあるデザインフード ヤマゼン製 RZ90

もう少し 寄ってみると~“レトロテイスト”で曲線美がとても美しいです。

 

さらに下から見上げてみますと~今時は珍しくフィルターが露出で何かを主張している様です。

 

グリスフィルターさえ この曲線デザインに逆らうことなく、アール形状で作られているこだわり様
 

そして、このフィルターは ヤマゼンさん独自で開発されたオリジナル【5層フィルター

フィルターの一層、一層に役割が有り 2番層と4番層のフィルターを波型にする事で

出来た空間をキャッチした油脂分が流れやすくなり 取付部が傾斜になっている為

油脂分は 上から下に流れ オイルキャッチャーに集まるという仕組みになっています。

このフィルターにより 油脂分(グリス)の除去率は 80%以上を実現しています。

気になる【5層フィルター】の“お手入れ”ですが、月に一度以上 ぬるま湯に中性洗剤を

加え浸け置き洗いするか、食器洗浄機による洗浄で充分に洗い落とせるらしいです。

【5層フィルター】のカットモデルがこれ!~色々研究した後に辿り着いた形状だとか・・・・

 

さらに ヤマゼンさんではオリジナル 【ダブルシロッコファン】・・1個のファンモーターに2個の羽根

を採用する事により、これまでに無い静圧・風量を実現しています。・・・動作音は少し大きいかも

そして、羽根は外側に傾斜をつけた構造の為、ファン回転時に外側に遠心力が働き羽根に付いた

油脂分は振り落とされ 油受けへと集まります。この仕組みにより、ファン自体は殆ど汚れる事が

無いので、わざわざ取り外して掃除する必要が無いというのです。

試しにばらしてみようとトライしましたが・・・確かに ユーザーでは外す事出来ない構造となってます。

“星の家”では レンジフードの清掃は【男の仕事】になってますので お手入れには興味があります。

我が家のレンジフードのお手入れに関しては、過去記事~“我が家のレンジフード・・・”を参照して!


さて ここで気になるのが 国内他メーカーの最近レンジフードの”フィルターレス”の動き・・・・

昨日も 某メーカー新商品発表会で レンジフードの競合他社比較をやっていました。

 


S社のフィルターレスその名も“ラクリーンフード”       C社リーフプレートの“とってもクリンフード”













これは、某社の試作品(これは 使えるかも・・)            Y社の御馴染み“サイクロンフード”
 












TOTOさんは “ゼロフィルター”が御自慢の様ですね。スイ~スイ~

 

パナソニックさんはフィルターレスの “さっとれるフード”でファン迄の部材が簡単に外れます。

 

サンウェーブさんもフィルターレスの“ラクリーンフード”でさっと拭くだけ・・・

 

クリナップさんは 独自のフィルター“リーフプレート”の“とってもクリンフード

  













まだまだ有りますよ~フィルターお手入れが簡単な“洗エールレンジフード

















この様に現在の国内メーカーさんの 新商品レンジフードは 「汚れた空気を換気する。」という

本来の働きより むしろ “本体のお手入れ(清掃性)”を 最重要視している様に見受けられます。

フィルターを無くす事で モーターファンへの抵抗が少なくなり 負荷の軽減は予測され

排気性能は高くなりますが “油脂分”の除去は 本当に充分になされているのでしょうか?

整流板をすり抜けた“油脂分”で レンジフードの内部の汚れや 換気ダクトの内部、或いは

屋外の排気口周辺の外壁の汚れや その周辺の空気の汚れ方は如何な物なのでしょう?

この検証は 御使用して頂いているユーザー様宅の経年の変化を観察する他に無いでしょう。

しかし、同一条件(使用頻度や調理方法)で違うタイプのレンジフードを使用し比較しなければ

ならない為 正確なデータなど取れるはずが有りません。したがって 当研究所に於いても

現在の処、レンジフードの“フィルター”の必要性についての 正確な答えは持ってません。


唯一言える事は システムキッチン発祥の御当地ヨーロッパのレンジフードメーカーの商品

を観察してみても どこにもレンジフードにフィルターの付いて無いものは無いという事です。

むしろ “フィルター”自身の材質や性能やお手入れのし易さを競っているのが事実です。

ヤマゼンさん顧問の言葉を借りれば、「“フィルター”は“レンジフード”の命です。」との事です。


レンジフードの“フィルターレス化”は もしかすると 日本お得意の ガラパゴス化現象なのか?

はたまた 真の“レンジフード先進国”なのか?

~現在の処「The answer is blowin' in the wind.~(答えは風の中~)」ですね。

  

フィルター付レンジフード 御使用中のユーザー様に 間違いの無いアドバイスを一つしておきます。
 
フィルターのお手入れが面倒だからといって フィルターにホームセンターなどの市販の不織布など

で出来た「使い捨てフィルター」を貼り付け、汚れたら剥がして新しいものに取替ているユーザー様

をよく見かけます。しかし、“星の的”には このお手入れ方法だけは 絶対にお勧めできません

これは余分な抵抗の為 レンジフードの排気性能が悪くなると共に 本来グリスフィルターが吸着する

はずの“油脂分”は コンロ周辺の壁、床、天井、キャビネットに付着してしまい かえって他の箇所の

お掃除に手間の掛かる事になってしまいます。(例え ダスキンさんの物でもダメでしょう。)

それから、この類の「使い捨てフィルター」を メーカー名を名乗って 訪問販売をする業者も有ります。

そんなサービスは レンジフードメーカー側では 一切していませんので ご注意下さいね!

                                                                                Hoshino

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