"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

タグ:電動昇降吊戸棚

今年は"星の"転職して家業を継ぎ20周年の節目の年でした。やっと成人という事なのですね。

これまでの人生"記憶力"だけは結構自信が有り、それのみで勝負してきた感が有ります。

しかし、この処その"記憶機能”に翳りが見え始めました~やはり齢には勝てませんね・・・

今年も振り返ると記憶が所々飛んでいます、だからこの一年は 今迄以上に早く過ぎ去った様な気

がしてなりません。もう"忘却の旅"が始まってしまたのでしょうか?こんちわー"KS-星の"です。

そんな事で、自分の頭にしっかりと刻み込んでおく為に 今年の現場を振り返っておこうと思います。

これは 今年最後のシステムキッチン納入現場 M様邸新築現場 TOTO製 クラッソの施工中
 

しまえるクリーンフード採用(又いずれ御紹介します。) キャビネットパーテーションのハイ対面仕様

今年もフラット対面型の納入現場多かったですが、個人的にはキッチンでの作業中の手元を隠せる

こういったタイプの方が使用勝手は良いと思います。プラン上は通路幅等にも注意が必要です。












こちらはM様邸 レストルーム、今年もやはり"タンクレス"便器の様にローシルエット便器の採用

が多かったです。この場合トイレ内に手洗いが必要になるケースが多くなり、室内のレイアウトや

ドアの開き勝手など 良く打合せしないと 思わぬアクシデントに遭遇してします。












お客様のお好みもさらに多様化して レストルームの有り方も様々となって来てます。

国内メーカーの商品のみならず、輸入製品を御使用になられるケースも多くなりました。

国産便器に於いてはさらに節水化が進み 来年は大洗浄で4.0Lを切る商品が出るそうです。
 

今年は多くの企業さんのオフィスや工場内トイレの改修工事現場も担当させて頂きました。

和式から洋式への変更工事や 男女兼用トイレを男子・女子の専用トイレに改修工事など

特に女性従業員様への配慮で、トイレ内にグルーミングスペースを採用して頂く事も多くなりました。


キッチンに於いては 相変わらずフラット対面型のオープンキッチンが人気です。

下の写真は M様邸 トーヨーキッチン製の"BAY"のペニンシュラ系、自然素材(塗り壁、

現しの梁、無垢材フローリング、建具)の内装仕上げに、敢えてステンレス製の無機質な

扉を使用して、"マテリアルミックス"効果を狙いました。シャンデリアもトーヨーブランドです。
 

マーブル(人造大理石製)シンクのシームレス(繋ぎ目無)加工のカウンタートップも一般化し

シンクをお好みのカラフルなカラーにして、お部屋のアクセントとされる方も多くなりました。











今年の当社キッチン納入現場で特筆すべきの一つとして 電動昇降式吊戸棚の採用率が

非常に高かった事も挙げられます。昨今開放感を重視されるが故にデットスペース気味の

扱いをされていた吊戸棚収納部に機能的な働きを持たせ 調理や後片付けのアシストには有効です。
 

必要時だけ手の届く目線まで下降させます。直下型ですので作業中に邪魔になる事は有りません。












調味料や調理器具などついついワークトップに置いてしまうものをまとめて収納。洗った食器類も

水切り出来るので、ワークトップ上はいつもスッキリ片付ける事が出来るアイテムです。

ベース部分の構成をなるべくローコストに抑えて この機能を御採用頂いたユーザーもみえました。
 











もちろん この様に他の収納を充実させた上で吊戸棚を無くし オープンなプランも顕在です。
 

それに引き替え、壁付けのL型のプランやビルトインコンベックの採用率は近年激減しています。

キッチンの作業動線に於いては一番無駄が無く有効なのですが、やはり作業中の家族との

コミュニケーションが取りづらいという理由なのでしょう、特にニューファミリーには不人気です。


今年はオリジナルの"オーダーメイドキッチン”にもトライしました。最近はユーザー様の

キッチンに対する個別な要求も高まる一方で、メーカーさんの標準キャビネットの構成では、

解決出来ないケースも有ります。今回は洋家具製作の職人さんとのコラボして製品化しました。
 

"星の"自身は 元来"アンティーク"テイストのクラシカルな家具調仕上の風合いを好んでいます。

しかし、ここ数年の国内メーカーさんの商品デザインは"シンプルモダン"のニューヨーロピアン調

なものが大半です。メーカーの商品開発担当の方と御話し出来る機会には必ずと言っていい程

訴えているのですが、マイノリティが故、或いは日本特有の気候や湿度による製品品質の確保が

困難な為でしょう、今年も前向きにトライして頂けるメーカーさんが現れる事は有りませんでした。
 

この他にも 今年お世話になった"バスルーム(浴室)”や"洗面所”等の水廻り現場で

お伝えしたい事は沢山有りますが、又来年別の機会にお知らせさせて頂く事にします。

 
今年も"水廻り商品”を介して 沢山の人と出逢い いろんなお話を聞かせて頂く事が出来ました。

この商売をしていて一番の楽しい時間は、ユーザー様の夢を聞かせて頂ける時かもしれません。

我々の担当させて頂く部分は、ユーザー様の夢のほんの一部分では有りますが、来年以降も

「ユーザー様の"夢"を"形"にする。」をモットーにスタッフ共々精進し頑張って行きたい所存です。

本年は皆々様に御厚情頂き誠に有難うございました、来年も引き続き宜しくお願い致します。

                                                                                 Hoshino

このところ ”RC(鉄筋コンクリート)造建物”の改修に御縁が有ります。

こんばんは、”KS-星の”です。

築30年超のRC造一般住宅のK様邸キッチン改修の依頼がありました。

既設はセクショナルキッチン1700流し台+600コンロ台の良くあるパターンです。



フード右は RC(鉄筋コンクリート)の柱方が120mm程出ています。

吊戸棚下に水切棚には ザルやボウルや鍋が雑然と置かれてました。



流しの調理スペースに卓上食器乾燥機や 調理器具が所狭しと占領。

K様は 一体どこで調理をなさっていたのでしょう?

















ショールームにて何度も打合せ 変更を重ねながら 商品と納まりを決定。

いよいよ 着工!解体撤去工事の始まりです。(ハツリはいつものM田社長)



一日目は既設流し台の撤去から ふかし壁(木下地)の解体

木下地は結露の為 腐食 ぐさぐさと素手でも壊れてきました。



解体後直ぐに 給排水と電気設備の仕込み工事。

給水給湯管も腐食が激しかったので この際 新規管にすべてリニューアルしました。


翌日から 大工さんに 新規壁を下地に注意しながら造作していただきました。

なんせ、下地の相手は 鉄筋コンクリートですから手間もかかります。


そして、着工後3日目には 造作完了。出入りの多かった壁をフラットに。
 


4日目はいよいよキッチンの組付です。朝一番で商品を現場に納入。


キッチン施工途中は、営業活動の為 カメラマンが現場を離れてましたが

夕方4:30頃現場に着くと キッチン及び壁パネル工事は完了していました。

出来上がりはこんな感じ・・・サンウェーブ製 amiy2400I型 カウンターH=800

ベース部は ソリッドレッド、アッパー部はパールホワイトのツートンカラーで勝負


ワイドトップのフード連動IHヒーターとプルオープン食器洗い乾燥機をビルトイン

 










電動昇降吊戸棚(収納タイプ)の2連付は 流石に豪快でしょう。

必要時に手の届く処迄 降ろして使用できる 空間利用の働き有る収納です。
 

RC造の建物の場合注意をしたいのが 既設の換気開口が使用できるかどうかです。

使用できない場合 湿式のコアドリルでの換気口開口が必要になり 開口する事により

躯体強度にも多大な影響を及ぼすケースも有ります。

プランする時に レンジフードの選定が メーカーの決め手になるケースさえあります。

器具自体がリフォームで使用しやすいものであるか?その現場に適合してるかどうか?

これを見極めないと キッチンを収める為の関連付帯設備工事に余分に経費が発生して

当初の目論見の予算で収まらないケースや もっと最悪の場合 計画通りの位置に設置

できない事にもなりかねません。

当社では そんな事にならないように 日頃から 商品そのものの裏側や構造を吟味し

商品開発の経緯迄把握して 適材適所に御提案する努力をしています。・ ・・日々精進です。



ちなみに、このホワイト&レッドのツートンカラーのモダン系キッチンを御購入いただいた

御施主様のK様は本年83歳を迎えられる御高齢の御夫人様 そして お一人暮らしです。

このリフォーム、近くに住む御兄弟や息子さん、お孫さん、甥っ子さん達の応援で実現しました。

K様へ~ 皆さんの期待に応えて 一日でも長くこのキッチンを使える様に 長生きしてくださいね。



RC造建物の改修工事の御報告はまだまだ ありますよ。乞うご期待!

                                                                                 Hoshino

   

↑このページのトップヘ