暑くなってきたので 京都で下宿の次女に「扇風機」を届けに行ってきました。

こんばんは、”KS-星の”です。

ついでに 以前から 我が家の ガーデニング担当"Yu”が以前より行きたがっていた

京都東山”東福寺”で 重森三玲さんの作庭した代表作の”庭”を拝観してきました。 

東福寺 方丈庭園・・・ここには 方丈を囲む四方の庭 八相の庭 が有ります。
 

まずは、南庭・・・蓬莱方丈瀛洲(えいじゅう)壺梁(こりょう)の四仙島

を表現したオブジェ風の 配石となっています。

 

枯山水のわびさびの中にも どこかモダンな要素を盛り込んで有ります。



次は 西庭・・・刈込まれたサツキとくず石が市松模様に配置されてます。

井田をイメージしながら、モダンを表現しているようです。
 


これが、北庭・・・敷石とウマスギ苔の市松配置と鮮やかなサツキ

市松模様は ただの整列ではないところが 重森さん流 美の表現へのこだわりなのでしょう。

 

鮮やか過ぎるほどのショッキング ピンクのサツキとウマスギ苔のグリーンが美しくマッチ
 

伝統の美と永遠のモダン美が 日本庭園でコラボレーションしています。




最後に東庭・・・東司の柱石の余材で北斗七星を表現しています。

雲文様の地割


この 庭を造った人が 重森 三玲(しげもり みれい 1896年-1975年)

彼は 近代日本を代表する作庭家にして、日本庭園史の研究家の第一人者です。


名前の”三玲”は 「落穂拾い」で有名な

フランスの画家”ミレー”にちなんで

本人が 改名されたそうです。





先日 某TV番組で 彼のお弟子さんが、「重森さんの頭には 日本中の庭園が入っていました。」

的な事を語っていました。日本庭園を誰よりも知り尽くし そして誰よりも 日本庭園を愛した

彼の作品からは伝統を重んじながらも 常に新しさを感じとる事ができます。


こちらは、稲土山霊雲院の庭(書院より撮影)
 

九山八海の庭の中に  「遺愛石」   ウマスギ苔が九山 白砂が八海を表現













臥雲の庭・・・雲を鞍馬砂、水を白砂で表現













そぼ降る雨の中でも 永遠にモダンな日本庭園を満喫できた 一日でした。

臥雲橋から通天橋を撮影・・・新緑からマイナスイオンを感じます。



ここの 紅葉は絶品でしょう。 また秋に来たいです。


空を見上げると青もみじで一杯です。
 

                                                    Hoshino