今日は ★のキッチン研究所  所長のKS-星のです。

本日御紹介するのは ”知らぬが仏”とは言ってられない!Vol.2

で御紹介した  S様邸 介護改修工事完成現場です。

不慮の事故の為 車椅子の生活を余儀なく強いられる事になった

御子息様を 御両親が在宅で介護する目的でなされた改修工事です。


正面突当りが 介護用トイレになります。(手前は浴室施工---マッチャン写ってます。)


介護用トイレ完成後-1
T社洋式便器は車椅子対応便器 座面が通常品より 高く設計されています。
これにより 車椅子から便器へ上肢のみの力での移乗がし易くなります。

介護用トイレ完成後-2
ウォシュレットは 便蓋なし、タンク前には 背もたれを設けています。
手洗いは 敢えて 「洗濯流し」を使用してます。(ユーティリティ的に)

介護用トイレ完成後-3
座って右手には L型固定手摺 左には、はね上げ手摺を配置
介助者が 側面より補助する場合は 跳ね上げて スペースを造ります。



写真左は御両親用トイレ 右側車椅子対応洗面


T社 座ってラクラク洗面化粧台
カウンター高さは 実際の車椅子利用時に計測して
利用者の使い易い高さにて 設置してます。

洗面カウンターはW900をWall to Wallにてピタッと!


この様な介護改修プランは 本当の個別対応となります。

平均的に使い勝手が良いので・・・・・と言う具合には全然行きません。

事実、我々がこの現場の仕事をお受けする前には 或る設計事務所様に

プラン作成を依頼していたらしいのですが、御施主様(S様)の御意見を

受け入れる事無く まったく無視して 過去の自分達の経験やテキスト通りの

提案に終始されていたらしく 途中で契約を破棄、解約されたそうです。

その後 縁あって、M建築様と当社がタイアップして プラン再考し出来上がった現場です。

当然、実際お使いになられる御本人様の御意見を最重要視するにと共に

プロサイドからの提案とをBEST-MIX させ、もちろん御本人様にも ショールームで

実機をお試しになって頂いたり、介護される御両親様とも 何度も御打合せさせて頂きました。

現場が始まると 実際の限られたスペースを より有効に活用する工夫

車椅子の移動や方向転換の可否及び 介助スペース等をひとつ、ひとつ検証しつつ、

手摺取付箇所の下地の位置(頑強な下地を要す。)等 綿密な打合せが必要で、

普段の現場より数段緊張感の高い仕事となりました。

そうして、出来上がった S様邸介護用トイレ、洗面所は 完全個別対応オリジナル空間です。


S様の御家族様にとっては 突然見舞われた御不幸でしたが 御家族の皆様が

自分達の運命を しっかり受け止め これからの人生 御愛息様の為に何が出来るか

一生懸命お考えになり、覚悟を決め御努力される姿には Hoshinoは甚く感動いたしました。

S様へ 御愛息様の退院は もうすぐですね、この設備達と どうぞ、末永く御付合いください。

                                                                            Hoshino