日本で暮すなら、旬には旬の風情を楽しみたいものですね~こんばんはー"KS-星の"です。

・・・と言う事で、先日の日曜日は早起きして『草津市立水生植物公園水の森』に行って来ました。

何故早起きかと言うと、蓮(ハス)の群生地が開花し見頃を迎えたとの情報を入手したからです。

ハスの開花時期は7月~8月上旬で、朝早くに花を開かせ午後からは閉じてしまう花なのです。

 

そして、ハスがこの美しい花を咲かせるたった4日間のみです。種子は花びらが散った後に

花の中心に出来る蜂の巣の様な“花托(かたく)”が水の中に落ちて 泥の中から芽を出しますが、

次の春に必ず芽を出すわけでは無く、何年もの間泥の中で眠ったままのものも有るそうです。

水上に伸びる茎が有る一方泥の中で成長する地下茎は秋には養分を蓄え"レンコン"となります。

そんな、儚い一生であるハスの花の群生が現在見頃と言う事なんですよー!こんな感じ~

 

『草津市立水生植物公園みずの森』は 三方を琵琶湖に臨む自然を利用した公園で、もちろん,

ハスの群生地も琵琶湖の一部となっていて 水辺の環境保全には大きな役割を果たしています。

実はこの群生地に来るのは初めてでは無く数年前にも訪れた事が有ります。その時は少し時期

を外してしまい、これほどの開花を見る事が出来たのは今回が初めてでした~まさしく“圧巻!”

たった四日間しか咲かないハスの花が 群れを成して一斉に開花している風景なのですからね。
 
この日は朝早くから、沢山の人が“星の”と同様にカメラでその絶景を捉えようとしていました。



また、園内の“花影の池”や“スイレンの池”でも水生植物を鑑賞する事が出来ます。

水生植物はハスの様に水底の土に根をはって体の大部分が水上に出ているもの・・・"抽水植物"

の他、睡蓮などの“浮葉植物”・ホテイアオイなどの“浮遊植物"・マツモなどの"沈水植物"が有り

その各々が水質環境保全や他の生物の生活空間になるなど 重要な働きをしているそうです。

  
 


























スイレンの池には"オオオニバス"や"スイレン"を見る事が出来ます。浮葉の"オオオニバス"は

芳香のある花を咲かせますが、こちらの花は夜咲き性で夜行性の昆虫によって受粉します。
 




『ロータス館』にはアトリウム(温室)が有り 熱帯スイレンを始めとする熱帯地方の樹木などが

鑑賞できる他「水生植物の生態」や「ハスの生長」などのテーマ別の説明パネルが有りました。

 
ここでは、ハスとスイレンの違いも観察する事が出来ます。ハスの花の特徴は 水面から高く

咲き、スイレンは水面に浮かぶように咲きます。ハスの葉は撥水性が有って水玉が出来るが

スイレンの葉には撥水性が無く光沢が有ります。この辺りが一番の違いではないでしょうか?

そして、ハスの葉の撥水性は表面に付いた水が丸い水滴になって落ちる姿で確認が取れます。

この現象を「ロータス(Lotus)効果」といい、昨今ではナノテクノロジー分野でも応用されてます。













少し分りにくい写真ですが、こちらの木は 仏教三聖樹の“サラノキ”です。あの平家物語の冒頭

に登場する「沙羅双樹(サラソウジュ)」と知られる樹です。(現在 花・実は終わっています。)

日本ではここ『みずの森』にあるこの一本のサラノキだけが花を咲かせているそうです。



ハスの花は『蓮華(れんげ)』といい仏教とともに伝来し 「蓮は泥より出でて泥に染まらず。」

と称えられ 清らかな聖性の象徴とされています。特に仏教では、泥水の中から生じ清浄な

花を咲かせる姿が仏の智恵や慈悲の象徴とされ如来像の蓮華座など様々に意匠されています。

また館内常設展示室には オリエントに花咲いたロータス文化や世界中のロータスアートに

出逢う「ロータスと美」のコーナーが有りました。














少し疲れたので 出口辺りのベンチで休憩しようと思ったら、ここも蓮根の形をしていました。

 
「地球は水の惑星ともいわれます。ハスやスイレン、ヨシ、マコモなどの水生植物は、地球の

象徴的な植物といえるでしょう。私たちが水生植物を身近に知ること、それは地球を知る事なの

かも知れません。いつまでも美しくハス咲き、水鳥が群れをなす光輝く湖面を見続けられること

が私たちの願いです。」~蓮ハ平和の象徴也~(ロータス館内のパネルから引用)


 

今年は今週末迄見れるでしょうか?・・・良かったら早起きしてお出かけ下さい。  Hoshino