別に もうめでたく有りませんが、本日は”KS-星の”の 誕生日なのですよ。

暑い夏には お蕎麦が 良く似合います。という事で お蕎麦屋さん2店の御紹介

三重の手打ちそばの大きな系統として、“松尾系”と“紗羅餐(さらざん)系”が有ります。

今回は 三重を中心に奈良、京都にも弟子を輩出している松尾系の総本山 “松尾そば”さんと

名古屋を中心として 全国に弟子を持つ“紗羅餐系”のお弟子さん“遠雷”さんからの報告です。

まずは 伊賀市の“松尾そば”さん


開店はAM11:30ですが 開店15分前には 駐車場ほぼ満車状態!京都からバイクの人も・・

到着と同時に ウェイティングカードに記名。 開店20分前着で 7番目でした。 

 










この日は 四日市の仕事仲間の瓦屋さん御家族と偶然出会いました。

11:30分開店と同時に順番に名前を呼ばれて店内に・・・・
 

店内は梁あらわしの高い天井でモダンですが 少し古民家テイストを狙った内装です。
 
第一陣で すぐに 満席になりました、既に待ち席も一杯になり 尚ぞくぞくお客さんが来ます。

カウンター内の厨房には 松尾系の師匠が 常に笑顔を絶やさず お蕎麦を用意してます。

この日のオーダーは ”星の” 「ざるそば 中盛」と「にしん皿」 Wife“Yu”は いつもの 天おろしそば












これが 「にしん皿」 甘露煮ですね。これで一杯行きたかったけどガマン  蕎麦湯はピッチャーで・・・












信州・戸隠の老舗で修行された御主人さんは、見るからに人が良さそうです。そのお人柄からか

三重県のみならず 奈良、京都にも弟子を多く輩出されていて、お店もどれも人気店になっています。

三重では 紀乃国屋(松阪)・鈴耶(伊勢)・けいた(名張)・四十九亭(伊賀)さんあたりが その店です。

それから、食器類がこの辺りの名産「伊賀焼き」で 素敵な器類が そばを一層引き立てます。

地元の作家さん達の多くも常連さんなので その方々の作品をお使いになっているのでしょう。

ざる中盛-800円、天おろしそば-1,100円と 本格的十割そばが とてもリーズナブルに味わえます。















お次は、御存知 “紗羅餐系”(仏語のそば- Ble sarrasinより)のお弟子 桑名市の“遠雷”さん




店内の模様・・・完全にモダン系の内装 そば屋の雰囲気しません。創作料理店風の趣き
 
自動演奏のピアノからBeatlsのインストが流れていました。(スピーカーはBOSE使用)


ここでの“星の”オーダーは 好物の「鴨汁そば」  Wifu”Yu”はいつもの「海老天おろしそば」












お蕎麦を頼むと 炭であぶる海苔の箱と付き出し、食後には デザートがつきました。











“遠雷”さんの女将さんは とにかく 気さくな方です。このモダンでお洒落な感じの内装とは

少し ギャップを感じるぐらい お元気で明るく お客さんとのコミニュケーションを絶やしません。

御主人さんは 紗羅餐の主宰 服部さんとは 趣味のバイクを通じ知り合い、「服部さんが 60歳で

バイクを始めたなら、自分はそば打ちを始めよう。」という乗りで 弟子入り 本店で修行したそうです。

三重の“紗羅餐系”では 菊井(菰野)、すはら(鈴鹿)、わたなべ(桑名)には行った事がありますが、

やはり どの店も はずす事無く 純然に「おそば」を楽しめることができます。


但しこの”遠雷”さんは サービス精神が旺盛の為か そば以外のメニューが多すぎだと思います。

“星の”的には ここまで打てれば「そば」だけで充分勝負出来ると思うのですが・・・・

このお店の御主人さんと女将さんの「お蕎麦」に対する 情熱はすごいものを感じます、何より楽しそう

お店のメニューの中の「本物のそばを食べてください。」から始まる 1文の一節を御紹介しますと

「中略~美味しい蕎麦を手打ちしようとすると、最後の水1滴、2滴が勝負です。それが出来なければ

“手打ち”する意味など有りません。 それは非常に厳しい自己との戦いで・・・・」とまだ続きます。

「そば」に対する執念をもっと知りたい方は “手打ち蕎麦の「遠雷」”のBlogを読んでみて下さい。

そして、お会計時に女将さんから 「本当に美味しいお蕎麦を食べたければ 自分で打ってみなさい!

自分で打ったお蕎麦が その人にとって一番美味しいはずなんよ・・・後は火力と~それから~」って

親切に教えていただき 知らず知らずの内に”蕎麦打ちの道”への勧誘を受けていました。

 

さて今回ご紹介した 既にいつも行列ができるお店“松尾”さんとまだ新規店の“遠雷”さんの

お蕎麦対決ですが、純然たる“お蕎麦”そのものは “遠雷”さんの方が”星の”の舌と喉には

合っていた様な気がします。蕎麦湯や器、蕎麦屋本来の雰囲気は“松尾”さんに軍配が上がります。

但し、“松尾”さんには もう一回行って 「納豆おろし蕎麦」を是非食してみたいと思っています。

                                                                              Hoshino