今回は前回に続き犬山散策のPart.2です~こんばんはー"KS-星の"です。

"星月夜"さんでオーガニックなランチを頂いた後は、腹ごなしに犬山城に登ってみる事にしました。

犬山城は現存する日本最古の木造天守閣で別名"白帝城”と呼ばれ国宝となっています。

 

急勾配の階段を登り、各階の展示物を見ながらこのお城の構造や歴史を学ぶ事が出来ます。

犬山城は室町時代に織田信長の叔父にあたる織田信康によって創建されたお城で国宝指定

されている四城(犬山城・松本城・彦根城・姫路城)のなかでも最も古いお城なんだそうです。














三階は「破風の間」~東西には入母屋破風が施されています。
 

四階(望楼)は回廊となっていて木曽川を一望できるようになっています。

この日も猛暑でしたが、ここまで上がると木曽川から吹き上げる風が心地良く感じました。












 

犬山城のお隣の"針綱神社"には御神馬が祀られ、「この白馬は子育ての馬とも子供の守り神

ともいわれている白馬です。お豆100円~“はぎしり"に効くといわれのあるお豆です・・との事です。

この御神馬さんはフィギュアで何となくリアルじゃないのが面白い(流行りのゆるキャラ路線か?)

 


犬山城散策で少々疲れましたので帰路に着く前に“犬山 おどき”さんで小休止する事にしました。

このお店は築100余年の古民家を改修して 町家風カフェで有りながら提灯屋さんも営んでいます。

そして、著名な設計士さん監修の元 構想から完成までに3年以上を要したとされるこの建物は

“第15回愛知まちなみ建築賞"の受賞作品なので建造物としても興味の有るところでした。

 

お店に入ると町家でよく見かける“通り土間”に客席が有りました。もちろん、内装や調度品は

すべてレトロ感の有るもので統一され、大正ロマン風の粋な雰囲気を味わう事が出来ました。

流石に、店主さんは提灯職人だけあって"灯り”の演出がとてもうまく心地良く感じました。
 

こちらでは、アイスコーヒーと"カリー串トースト"、Yuは"昔ながらのミルクセーキ"を頂きました。

"カリー串トースト"とは串に刺さったトーストにカレーをトッピングした代物で他にも"田楽(味噌)"

"はちみつ""抹茶塩"などが有りました。何故に串?不思議な感じでしたけど美味しく頂きました。

 

こちらのお茶請けも定番らしく、「海苔巻納豆あられと黒糖と成田山御祈祷済の5円玉のおひねり」













このお店では、女性店主の方に色々とお話をお伺いする事が出来ました。

客席を振り返ると 小上がりスペースが有り この場所で実際に提灯を製作しているそうです。

そして、「おどき」は漢字では「男時」と書き、「運気が上向いている時」と教えて下さいました。
 


お店に入ると客席までのスペースには 提灯が飾られていました。













店舗部分の天井は吹き抜けで梁が現しとなっていて 天井近くの壁の一部では屋外から陽が

入ってました。近年の建築における"高気密高断熱"には程遠い造りで 冷暖房などの空調が

気になるところでしたので少し聞いてみると・・・夏場は室内にはこれといった冷房設備は無く

打ち水程度で、冬場は土間に埋設した温水配管の床暖房(熱源はガス)で暖をとっているそう

ですが、おそらく夏は暑く、冬は寒いお店なんだろうという事が予測できます。

しかし、この様なお店では季節を肌で感じるのも風情が有って良いじゃありませんか?
 

・・・って考えながら、勘定を済ませ外に出てみると、あれー?快晴なのに小雨の気配がしました。

なんと、お店の屋根上のスプリンクラーから冷却水が噴霧されていましたーこれが打ち水かぁ?


 

透明の金魚鉢に風鈴の音色・・・こんな演出も涼を呼ぶテクニックの一つですね。
 
“犬山おどき”さんは手前は店舗部分ですが、奥には住居部分が有り この建物のオーナーさんは

ここで実際に生活されているそうです。       Hoshino