10月に入っても 何かと忙しい日々が続いています。〜こんばんはー“KS−星の”です。

先週の日曜日は、『舟越 桂展2012』を鑑賞する為 小牧市の「メナード美術館」に行って来ました。


“Yu”が半年も前から心待ちにしていた『舟越桂展2012』 この日は幸運にも“舟越 桂"さん御本人

の講演会も聴く事が出来るとあって、開館前から到着し美術館の重厚な扉が開くのを待ちました。


最初の天井の高い展示室には≪森に浮くスフィンクス≫他スフィンクスシリーズ3点の展示があり

観る人を圧倒する存在感を放っていました。 木彫半身像の傍に寄って、どこか遠くを見つめる

ような大理石製の瞳を覗いていると、徐々にその世界に引き込まれいく感じがしました。

そして、「それは そこに居て何か思っているのに ただ黙っている。」と思うようになってきます。






















2004年以降のスフィンクスのシリーズは素晴らしい評価の高いものばかりですが、「好き」という

観点から言えば それ以前の衣服をまとった像に惹かれます。

今回の個展に合せて製作された≪月の降る森≫は 深い森に見立てたのでしょうか?蒼く薄暗い

個室に一体だけ展示して有りました〜この空間には、とても不思議な気配が漂っていました。























最後の展示室には メナード美術館のコレクションから舟越 桂さんが選んだ『西洋絵画名作選』が

有りました。この中には"星の"がこよなく愛する『エゴン・シーレ』も“Yu”が好きな『F・クノップフ』も

展示されていて、各々に舟越 桂さん自身のキャプションが付いていて とても興味深いものでした。


そして、講演会は芸大の准教授の女性が、時系列に何枚かの画像を用意して “舟越 桂"さんに

問いかける対談形式でした。東京藝術大学大学院在学中に 函館のトラピスト修道院の為に制作した

≪聖母子像≫の話の件では、今は亡きお父上様の“舟越 保武”さんとのエピソードも聴く事が出来、

舟越 桂さんご自身のお人柄に触れる事が出来ました。芸術家ならではの観念を聞かせて頂けた

トークライブは、しばし日常を忘れさせてくれて あっという間に時が経ってしまいました。


途中、舟越 桂さんが作品を制作する時に出た端材で 御自身の子供達の為に作った“おもちゃ”

などが紹介されている展示室があり、首をたれた≪ピノッキオ≫の像が 何とも言えず かわいらしい

のですが、この制作に「エキスパンダーのばねを使うという発想」を 後の講演で少し誇らしげに

語っていらっしゃったのが 少し微笑ましく思えました。〜≪立ったまま寝ないの!ピノッキオ!!≫



舟越 桂 2012〜永遠をみるひと〜・・・図録にサインをいただきました。
 
芸術の秋〜たまには、お気に入りの作家さんの作品を鑑賞するのも良いものですね。  Hoshino