早いもので今年も残すところ あと1日と少しとなりました~こんばんはー"KS-星の"です。

これで今年は最後のキッチン事例の報告になるでしょう.

W様邸キッチン改修工事"コーナー家電収納庫を取り入れたキッチンプラン”~その2

築20年超の既設のキッチンは ホーローの得意なT社製 2850mmI型システムキッチン

扉は木目模様ですがキャビネット同様ホーロー製、カウンターは人造大理石、シンクはステンレス

 

まずは、既設キッチンを図面化して現況の問題点抽出と御提案出来るプランを考えてみました。

やはり、W様邸も新築当時キッチン納入後に買い足した調理家電の配置には苦心されている模様、

あとはキッチンキャビネットの収納力不足は否めない状況です。


それと今回キッチン取替を決断して頂いた最大要因はシンクの脱落でした。原因は人造大理石の

カウンタートップとステンレスシンク接合部のシール切れにより下地の木部腐食によるものでした。

応急処置を施し約一年程度使用しながら、今回のキッチン改修工事を計画して頂きました。
  
およそ11畳のダイニングキッチンは洗面脱衣場や浴室への通路及びユーティリティへの出入口、

和室へアクセスする為の引違い建具とクローゼット扉、窓(出窓含む)は北面2ヶ所と東面1ヶ所

に有り、開口部の制約事項が多い上に南面は階段が隣接しているので間取り変更は困難でした。

結果的にキッチンの配置を変えず限られた空間で、より効率的なキッチンにするかを考えました。


そして、着工ー!まずはキッチンを撤去してから、壁面タイルとワイヤーラス・野地板すべて撤去。 















撤去後はリニューアルする壁を作る為の下地に胴縁を所定の位置に施しました。
 
さらに、レンジフードやキャビネットの取付に必要な位置には器具固定用下地を追加しました。

並行して新設キッチンに必要な給排水や電気の設備変更工事を行いました。












この現場の床工事は既設のフローリングに構造用合板15mm+水廻り用フローリング12mmを

上貼りし、既設建具の敷居天端高に合わせ将来全室バリアフリー化を目指せる仕上りにしました。

今回の工事では、玄関ホール・廊下に仕上材を縁甲板としDK同様の高さ迄床の上貼りを施しまし

たので、右平面図でブルーに記した部分及び西側和室が敷居無しのバリアフリーとなりました。

 
壁はすべてプラスターボードを貼り、キッチンを設置する箇所は不燃メラミン化粧板を仕上材とし、

それ以外の壁面及び天井はクロス仕上げが出来る準備をしました。

 

システムキッチンを取付する為に必要な下準備がすべて完了してから、取付施工を始めます。

この現場の場合、キッチン取付の日は着工から4日目でした。(結構タイトなスケジュールです。)

 
オートアップラックW1350を御採用頂きました。    コーナー家電を含むハイカウンター側施工中














ビルトインコンロは、"星の"イチオシ-調理が楽しめる本格派「S-Blink +do」を御採用頂きました。
 

W様邸御採用キッチンは、トクラス(株)【旧ヤマハリビングテック】製 Berry(ベリー) Lシリーズ

扉カラーは"ホワイトグロッシー"、カウンタートップは人造大理石の"ニューグラーナカウンター"、

シンクもカウンター同様の人造大理石"マーブルシンク"をカウンターと一体化の"シームレス接合"

接合部分に段差や隙間の無いので、お手入れが楽な上に繋ぎ目からの漏水の心配も有りません。

さらに、バックガードは150mm迄立ち上げた"ハイバックカウンター"の御採用を頂きました。

このハイバックカウンターも繋ぎ目の無い人造大理石一体形状となっていて、コーキング部など

汚れやすいエリアのお手入れを簡単にすると共に、水仕舞いが強化されます。

バックガード上部はハンガーレールとなっていて、マルチスタンド・ラック・ふきん掛け等のアイテム

を取付ける事で、作業スペースの手元が広々となりカウンターの奥まで無駄なく使う事が出来ます。

 
ちなみに、この現場の内装クロスは"Take"ちゃんがいつものヴィンテージなワーゲンバスで

駆けつけてくれました~毎度毎度丁寧なお仕事ありがとうございます。

 
給排水・電気・ガスなどの設備を全ての器具に接続し、壁・天井のクロス工事が終了し完工です。

W様邸では、着工~完工迄の工期は6日間(月曜日~土曜日)でした。

そして、正面部分がコーナー家電収納を含むハイカウンター収納W=2568mmのWall to Wall

家電収納部には専用コンセントと蒸気がこもらない電流感知式送風ファンを装備しています。

炊飯時の作業状態(電流値2A以上)を感知し、蒸気を排出する為に自動的に送風を開始します。

その下部は、ゴミの分別に便利なセパレートタイプのダストボックスをセットしたワゴンとなってます。

もちろん、コーナーの部分は上下共にイン引出しを備え奥のスペース迄無駄なく収納出来ます。

 
今回のプランと先回御紹介した"コーナー家電収納~その1"との大きな違いはコーナー家電の

設置が、その1ではシンク側に対してその2ではコンロ側となっている点です。

ハイカウンター上のフリーな部分には電子レンジやオーブンなどの調理家電を設置して使用

して頂く事を前提とすると、コンロ側に設置した方が作業効率が良くお勧めのプランとなります。

 

しかし、このプランを御提案する際には 少し躯体条件の変更が必要となるケースが大半ですので

御注意下さい。(この現場も同様・・・工事中の写真から判断出来たら合格です~何の?)


*今年お世話になったユーザー様・工務店様・販売店様のお客様方々、

   工事協力業者様ならびにメーカー様をはじめとする仕入先業者様すべてに感謝します。

   来年もどうぞよろしくお願い致します。            Hoshino