"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

タグ:台所

本日もキッチンのよもやま話です。 こんばんは、”KS-星の”です。

前回予告通り 本日御紹介するのは 「シルバークイーン」と言う名のキッチンです。

 

こんなコンロビルトイン型ワントップのキッチンです。

「暮らしの手帖」さんが、1954年から 足掛け10年の歳月をかけ「台所の研究」

を連載し その結果 メーカーとタイアップして開発したキッチンがこの商品です。

したがって、一般市場に発売されたのは1963年から と言うことになります。

当時のタイアップメーカー

①ステンレス------日本冶金工業(元ナスステンレスの親会社)

②ステンレス加工----ナスステンレス製作所(現在のナスラック)

③ガス器具-------尾崎製作所(現在のオザキ--業務用ガス機器メーカー)

天板材質は厚み1mmの18・8SUS  間口は1800mm
 

My Bible「すまいの手帖 台所」には、

2002年の春に 「暮らしの手帖」さんの「シルバークイーンを今でもお使いの方

は編集部までお知らせくださいませんか?」の呼びかけに 25組の方より

返事があり、その内 3組の御家庭での取材が掲載されています。



1963年当時といえば、当社では まだまだ ”タイル流し”や”かまど”を製造販売してました。
















少なくとも 1970年代は 自社製タイル流しが当社の花形看板商品でした。

当然、私自身は幼少の時期で 流石に”タ イル流し”や”かまど”の販売に携わって

いませんでしたが、積み上げられた製品の上に登って遊んでいた記憶はあります。



そんな時代に 既に「シルバークイーン」は開発製造され、さらに40年以上の時を経て

 尚現在もお使いのユーザー様がいらっしゃるという事です。・・・・・ 素敵なことですね。

  




















この商品は天板、シンクが一体成形でコンロは組込 キャビネットやいわゆる 脚は有りません。

現場でそれを使用される方の使い勝手に応じて 高さを決め 扉をつけたり 脚だけにしたり

その人の都合にあわせ自由に組む事ができる様に 敢えて トップ部分の商品にしたのです。

我々 業界人の一般的な教えとしては、国産初のシステムキッチンが製造されたのは1973年

製造販売メーカーは”クリナップ”という事になっています。(シルバークイーン発売の10年後)

(クリナップの会社沿革にも日本初のシステムキッチン販売と はっきりに記されています。)

そもそも、「システムキッチン」と言う言葉自体が和製語で 実は定義もはっきりしないのですが

Hoshino的には、この「シルバークイーン」こそ 国産第一号のシステムキッチンだと思います。

ちなみに、販売価格は¥19,800(当時の大卒初任給が ¥20,000程度です。)

そして、現在お使いのユーザーさん(五徳の脚を針金で補い労わる様にお使いの・・)のお言葉

「もし、また台所を新しくするとしても 30年前に自分で考えたまま 今とまったく同じにする。」

とはっきりおっしゃる姿には みじんの迷いも無かったとの事でした。

その方のお宅にお伺いして 現存する「シルバークイーン」にお目にかかりたいと本心思います。

この様に30年、40年経っても ユーザー様に 愛されるキッチンとその空間を販売できるように

日々努力してゆかなければ・・・・と何度読んでも改めて そう思わせてくれる記事なのです。

                                                                                           Hoshino                                                                                         


毎度でーす。 キッチンスペシャリスト略して”KS-星の”です。

以前(H22 1/16)当Blogにて 御紹介した事の有るMy Bible

「すまいの手帖 台所」2002版は この一節から始まります。

 

下記は この本から引用です。---原文は1963年 暮らしの手帖1世紀 69号で発表

    「台所 宣言」

         台所は 暮らしの工場です。

         台所は 暮らしの心臓です。

         そこで 暮らしをうごかす力が作られ

         そこから 家中みんなにゆきわたり

         そして また そこへ かえってきます。

         このちいさな場所に歌がひびき

         このちいさな場所に微笑みが あるかぎり

         暮らしは さわやかに回転してゆき

         明るい今日につづきます。

         ちいさいが 大切な心臓

         ちいさいが 大切な工場

         この暮らしの工場に

         能率のよい機械をすえ

         つねに完全に整備し

         最高の効率を発揮させる

         すぐれた責任者

         それが あなたです。
 
                           (以上、 原文のまま 引用)
 
 

これは、その当時 「暮らしの手帖」が” シルバークイーン”というステンレス製

コンロビルトイン型ワントップキッチンを発表した時に ”台所像”を言い表したものです。


ここ数年Hoshinoは キッチンのプランを依頼された時

必ず この「台所宣言」の一節を頭に浮かべながら その御家庭の”暮らしの工場”が

家族皆に愛され、”暮らしの心臓”として働いて頂く事を 念じてプランさせて頂きます。


当ブログタイトル「"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!」はこの気持をいつも

忘れず 肝に銘ずるために 命名しました。


但し、そのキッチンを愛し続け、使いこなして頂くのは「すぐれた責任者のあなた」なのです。



”シルバークイーン”については、又 次回紹介しますネ。

                                                                                 Hoshino













今晩は キッチンスペシャリスト 星のです。

昨年より 次女の”Noe”が 京都で下宿を始めたので

京都へ行く 機会が増えました。icon17

第二名神も出来て 時間をうまく選んで スムーズに行くと

我が家から 一時間と少しで 京都市内に 入ることが出来ます。

さすがに 世界に誇れる 日本を代表する 古都だけあって 見所は満載です。

それと やはり 文化の育ち方が違います。

今回は 恵文社一乗寺店  

                              に 行ってきました。






















店内の模様------新刊~古本迄興味をそそる  BOOKSが満載  ところ狭しと並んでます。

思ったより 店内は広くなかったです。




いろんな ジャンルの本を 眺めていただけで 「あッ」という間に 3時間経過していました。

そして、今回購入したBOOKSは これだー! 2冊買いました

やはり台所と言う言葉には惹かれます。

石黒智子(いしぐろ・ともこ) 「わたしの台所のつくり方」-- こんな写真が載ってます。

石黒さん御自宅のキッチン--- 手作り感が何とも心地良いです。 何より御自身が愛してます。


  

私の バイブル  すまいの手帖 台所(2002)  寝つきが悪い時はこれ読んで寝ます。

この中でも 石黒さんの キッチン紹介されてます。

この本は為になります 
                                      又 別の機会に紹介します。


20年使いつづけ これから30年使う台所

言葉に重みを感じます。  キッチンに年輪を感じます。


 
















もう一軒 ガケ書房 にも 寄ってきましたicon16
                 (本屋のハシゴーat 京都)
  
 















車が突っ込んでますが これも 本屋さんです。  こちらも 置いている本

面白いです 又 マニア好みの 廃盤済み音楽CDも 置いてます。


最後に                                       
     忌野清志郎 先生の個展が あるそうです。

                見に行きたいものです・・・・・・・ Hoshino    

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