先週末は職人不足の為 工場内のシャワーユニット解体作業現場のお手伝いしていました。

慣れない作業をした為 身体の節々がまだ痛みます・・・・流石に加齢には勝てませんね。

本日は "★のキッチン研究所”からの報告です、こんばんは 所長の"KS-星の"です。

当社の仕事の大半は 水廻り機器に関する工事ですので"インドア”工事が 多いのですが

たまには "アウトドア"の工事も請け負っています。 代表的なのが【合併処理浄化槽】工事

この現場の 掘削、埋設工事をお願いしたのは ショベルカー(通称ユンボ)使いの名手“ K親方”

商売柄 重機掘削の現場は 数多く見てますが この親方より重機使いの上手い人は知りません。

 

外見は いわゆる強面の“土建屋のおっさん風”で 他人さんなら 近付き難い感じですが

うって変わって 仕事振りは“大胆かつ繊細”そのもので とても 頼もしい存在です。

若かりし頃、同業者の方が 「やつは ショベルの先に筆をつけて 字が書けるらしいぞ。」

と言っているのを 聞いた事があります。御本人はもうかなり御高齢の大先輩なので

いつまで 掘って頂けるのか解りませんが、ここぞっ!という時は 又宜しく頼みます。

 

相方の“Y”さんとのコンビネーションもGoodですね。ショベルに捕まって穴に入ります。

 


この日の掘り方は W=1,500mm,L=2,600mm H=1,800mm程度












掘削したベースに砕石を敷き、生コンを入れたら いよいよ 合併浄化槽の据付です。












合併浄化槽を据え付けた後は 中に水を入れその重量で固定します。今回T様納入品は7人槽

合併処理浄化槽とは 水洗トイレと連結して し尿の汚水と 生活雑排水(キッチン、バス、洗濯等)

微生物の力で浄化して 下水道以外の近隣の河川に放流する 個別汚水処理装置です。
 

掘削土を埋戻し 本日の合併浄化槽埋設工事はとりあえず終了~そして 本日から水洗化開始

実は 生活排水の中で汚染の原因 第一位は“キッチン”からの排水、主に“油”が原因です。

家庭で使った“油”を「コップ一杯」捨てただけで 河川で 魚が住めるきれいな水にする為には

20,000㍑(浴槽100杯分)の水が必要となります。・・だから 絶対“油”は排水しないで下さい!
 


数日後 埋め戻しした廻りの土が水締めされた頃を 見計らって 上部スラブ打設して完了


以前は 水質汚濁による公害の原因の大半は 工場から排水される工業用排水でした。

環境保護の法律制定により 工場の排水は規制され 現在では 家庭から排出される

生活排水による汚染の方が水環境悪化の原因要素として ウエイトが高くなっています。

今では 河川の水質汚濁の原因の約7割が 家庭からの生活排水と 言われるほどです。

本来 人口密度の高い地域に於いては公共下水道整備が一番効率的に良いのですが

簡素地や山岳地域など管路整備に膨大な費用が発生する地域では 個別処理方式である

合併処理浄化槽設置の推進を図っています。そして 一般住宅において新規設置される

方には 既に下水道整備されている地域との不公平を是正する為に その期の予算範囲内で 

国や自治体より 購入助成金が交付されています。(注)・・一定の要件を満たす必要有り。

ちなみに このT様邸では 合併浄化槽7人槽設置基本補助金 ¥390,000

普及促進補助金(汲み取り式トイレからの水洗化・・特定地域)  ¥250,000 (--四日市市)

上記合計¥640,000の補助金の申請 並びに交付の お手伝いさせていただきました。


最後に 参考の為に 我が国の下水道普及率の御紹介をしておきましょう。

現在の日本の下水普及率は 73.7%  都道府県単位で見ると 第一位は 東京都の 99.2%

最下位は 徳島県の13.9%  御当地 三重県は45.1%で 47都道府県中 40位です。

もう少し 三重県を分析してみると 川越町-99.9%、朝日町-99.0%、東員町-98.7%と上位は

ほぼ100%です。逆に 尾鷲市、熊野市、度会町他3市町村には 未だに 下水道が有りません。

“星の”近郊では 四日市市-71.8%、鈴鹿市-44.8%、菰野町-52.2%、桑名市-72.8%など

この数字を見てどのように判断されるかは御自由ですが 地域格差が有るのは明らかですね。

                                                                                                Hoshino