"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

タグ:ヤマゼングローバル

日増しに春の気配を感じる今日この頃となりましたーこんばんはー"KS-星の"です。

今回はI様邸新築現場より 構想およそ一年、最終決定仕様迄のプラン変更を11回重ねて

先日めでたく完成引き渡しをして来た Nobiria製 モデル425 2236mm×3091mm L型SK

+1060*800のアイランド型 配膳台(蒸気排出ユニット付家電収納)の御紹介致します。
 

施工中の模様~キャビネット底面には通気が取れる様にアジャスター付の脚が付いています。

そのアジャスターでレベル調整しながら設置していきます。(床タイル貼りの為多少の不陸有り)

 


 








ベースキャビネットは全てを連結し、所定の位置に壁固定もしました。
 











職人3人と一緒に朝一番から作業に取り掛かりましたが、一日で完成は出来ませんでした。
 

キッチン取付後、壁面タイル貼も終わり遂に完成~ヨーロピアンオークの無垢材の四方框の扉は、

純白のピアノ塗装鏡面仕上げ、把手は“ハンドル王国”にて別手配したものをセットアップしてます。

カウンターは Dupont CORIAN(デュポン・コーリアン)のモデストココアを御採用頂きました。
 

アイランドタイプの配膳台はシンク側はゴミ箱スペース、コンロ側は家電収納となっています。












ウォール部分のキャビネットは一切無で、レンジフード(Yamazen Global製 Cook Hoodle)

HJ90-PW(ピュアホワイト)前幕板+両横幕板タイプを採用~ 高性能5層フィルター装備品です。
 

そして、ビルトイン食器洗い機は Miele(ミーレ)のG4600SCi型のホワイトを御採用頂きました。
 

操作パネルの表記は、もちろんすべて英語となっています。~Sensor wash gentle・・・
 

やはり、国産品とは比べ物にならない程多くの食器点数が一回で洗浄できます。

上段・中段・下段と三段あるバスケットには多種の食器に対応出来る様に、バスケットの高さ調整

や可倒式ピン、プレートホルダー、ボトルホルダーなど様々な工夫がなされています。













こちらは庫内底面に有る 残菜フィルターで “トリプルフィルター”と言います。かなり細かいメッシュ

となっていて、循環システム内に大きなゴミや残菜が入り込まない様に考慮されています。

 
裏側を向けて 円錐状の部分のカバーを開け内側の掃除も出来る構造になっています。












やはり、輸入ブランドの食器洗い機の給排水設備は隣接するシンクキャビネット内で行います。

アルカリイオン整水器も同一キャビ内に ビルトインしましたので少し複雑な設備となりました。
 

オール電化住宅のI様邸の加熱調理機器には、 MFG(株)製のスーパーラジェントヒーター

“FG-600TR”を御採用頂きました。この商品の発熱方式はIH(電磁誘導加熱)とは全く異なり

人体に影響するような電磁波は発生しません。その発熱体となる セラミックはドイツから輸入し、

そこから得られる健康に良い遠赤外線放射機能の効果は 公的機関でも立証されています。

詳しくは MFG HPにて御確認下さい。→http://www.mfg-kk.com/index.html
 

コーナーキャビネットで使用されている ワイヤーラックは イタリアのSIGE社製のものでした。

少し変わったアクションで、扉を開くと中のラックが連動して出てきます。ラックの耐荷重も

手前2段が7.5kgづつ、奥2段は10kgづつで Dead Spaceになりがちな所も有効活用出来ます。

SIGE社のHP→http://www.sige-spa.it/intro/doc/htm/index.html
 

伝統的なクラシカルデザインの扉を使用したキッチンですが、機能的な部分は充実させて

エレガントな気品に満ち溢れた逸品の仕上がりとなりました。

 

システムキッチン発祥の国“ ドイツ”の流れを汲む Nobilia(ノビリア)キッチンさんの製品で

現在の国産大手メーカーさんの製品では演出する事が出来ないキッチン空間が完成しました。

 

I様邸プラン完成迄根気強くお付合い頂いた Nobiria名古屋SR 松平女史に「Special Thanks!」  

                                                                        Hoshino                                      

本日の話題は 久々にお仕事関連からの報告をさせて頂きます~こんばんはー“KS-星の”です。

先日納入させて頂いたシステムキッチンのレンジフードは、TOTOさんの“ゼロフィルターフード
 
ゼロフィルター”と言うぐらいですから、このレンジフードには、グリスフィルターが有りません。

整流板を開くと すぐにシロッコファンから分離された油分回収用の“オイルパック”が現れます。

フード本体内側には 継ぎ目も無く、凹凸も少ないので拭き掃除によるお手入れは簡単そうです。












整流板で捕集出来なかった油分は、水平方向に回転するファンの遠心力で排気中に分離され

この“オイルパック”に回収される仕組みとなっていて、この部分も手前に引くだけで外れます。












ファンも特別な工具を使わず、フックボタンを押し込むだけのワンタッチで簡単に外す事が可能です。












元に戻す作業も一度経験すれば次からは1分もかからないでしょう~なるほどお手入れスイスイ!

本体外観は35mmの薄型デザインで、モダンテイストなキッチンには合わせやすスタイリングです。
 
この商品の様に最近の国内メーカーさんから出てくるレンジフード新商品の多くは、相変らず本来の

レンジフードの働き(換気効率)より 静音性や清掃性(お手入れ)が重要視されている感が有ります。

この傾向については過去記事『ホントにレンジフードに“フィルター"は不要なのでしょうか?』でも

取り上げ、それ以降のメーカー商品の動向や、商品開発に携わる技術者の方や、換気工事を専門

とする業者の方の御意見も拝聴させて頂きましたが、確固たる結論を未だに得る事が出来ません。

当然、フィルターが無くても油脂分の大半を捕集する事が出来、お手入れが簡単な商品であれば

それを否定する事は有りませんし、ユーザー様にも自信を持ってお勧め出来る商品となるでしょう。

しかしながら、現段階では「フィルター不要派」と「フィルター必須派」の相反する2極化した考え方

のメーカーさんからの偏った情報しか入手できてない事が、未だ結論に至らない理由なのです。
 



























 こちらが、従来から有る"グリスフィルター"が装着されたレンジフードです。この部分のお手入れは

確かに面倒ですし手間もかかります。ゼロフィルターフードを始めノンフィルターとかフィルターレス

と謳われているレンジフードには、このフィルター部分が無いのですから当然お手入れは簡単です。
 
その事は 掃除を御担当されている方なら誰もが 容易く理解できるでしょう。そして、換気の点から

見ても存在自体が抵抗となる上に 目詰まりを起こすと吸引力は著しく低下してしまう事になります。

しかし、短期間でフィルターが目詰まりする程の油脂分を“独自のオイルキャッチ機構”という方法

では確実に捕集できているのでしょうか?この疑問をクリアする裏付けのデータが得られてません。












そして、日本以外のレンジフードメーカーの商品を見てみると フィルターが付いていないレンジフード

は見当たりません。むしろ、ファンの能力と同様にフィルターの性能を競っているのが現状の様です。

近年迄我々が使用してきたフィルター付のレンジフードさえ、調理中発生する油煙に含まれる油脂分

を完全に取り除く事は極めて難しく、吐出口からダクト側への流出を防ぐのは困難な事だと解釈して

、流れ込んだ油脂分がダクト内に付着し難い様に配慮する事が現場サイドでは常識となっています。


こちらは、フィルター重要視メーカーのヤマゼングローバルさんの“Cook Hoodle”・・RZ-90型

この製品には、オリジナルの特殊メッシュ構造の【5層フィルター】が装着されています。

本体のデザイン形状に合わせたR形状のフィルターは 5層に分けられ、2層目と4層目を波型

にする事により空間を作り、その空間を油脂分が流れ易い構造になっています。そして、フィルター

で捕集し切れなかった油脂分は、"ダブルシロッコファン"で捕集し“オイルトレー"に回収されます。

こちらで採用しているフィルターは、構造に工夫がなされ 油脂分による目詰まりを起こしにくくなって

います。月に一度の食洗機による洗浄か、ぬるま湯に中性洗剤を加え浸け置き洗いでOKとの事。












こちらは、ヤマハリビングテック(株)製の"C(サイクロンフード)Ⅱ"(現在はモデルチェンジしてⅢ)

こちらのフードは、ヤマハさん独自の集煙システムの"水平渦巻き方式"整流板の曲面形状と

サイドからの吸込みで発生する水平渦巻きで油煙を効率よく捕集し両サイドのフィルターより排出

この独自の集煙方式の採用により、フィルターの小型化を実現し簡単に取り外しも可能です。

しかもフィルターは親水性塗装を施しているので、軽い汚れはぬるま湯に浸け置くだけでOKとの事

新商品のC(サイクロン)フードⅢでは、サイドからの吸込みから正面(フロントキャッチ)の吸込みに

変更となりました。以前はサイド吸込みで生じる気流を強調していた様に思いましたが・・・・何故?












こちらは、クリナップさんの"とってもクリンフード" 独自の立体構造フィルターを採用してます。

整流板から入り込んだ油煙が「リーフプレート」と「プレートパネル」によって形成された空間で衝突

し合い発生した乱流により油分やホコリを分離し「リーフプレート」で捕集する仕組みとなってます。

「リーフプレート」には従来のフィルターの様な細かい穴が開いていない"プレート形状”ですので

目詰まりする事は無く、さらに表面にはeコート(親水性のセラミック系特殊コーティング)が施され

ているので、しつこい油汚れや水で流してスポンジで洗うだけで簡単に落とす事が出来るそうです。
 









 

 
最後は、Nobilia岐阜ショールームに展示されている特注仕様(オーダーメイド)のレンジフード

ワイド1900mmの迫力満点のレンジフードには、7枚の特殊フィルターが装備されています。

こちらも、"ヤマゼングローバル”さんの独自開発仕様の特殊メッシュ構造の5層フィルターで

手に取ってよく見てみると 役割の異なるフィルターの網目の形状の違いが分ります。

しかし、流石に7枚も有ると お手入れは それなりに大変でしょうね! 

 
アイランドキッチンに、この天吊タイプのレンジフードは かなりの存在感となっていました。
 
今回は 「最近のレンジフード事情」として、各社のレンジフード製品を御紹介させて頂きました。

そして、当研究所は現段階の調査においては どの商品がレンジフードとしての性能が一番優れ、

ユーザー様にお勧めできるものなのか 残念ながら結論付ける事が出来ていません。現在は、

我々の持っている情報提示の中から ユーザー様に御判断を委ねてしまっているのが現状です。

                                                                                      Hoshino

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