"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

タグ:プッシュムーブ

年末も近づき 夜のお誘いが多くなってきました~こんばんはー“KS-星の”です。

本日御紹介するのは、最近採用率が高まっている“電動昇降吊戸棚”の施工例です。

この商品は、読んで字の如く 電動モーター駆動により収納部分が昇降する吊戸棚です。

キッチンシンク側に窓が有ったり、対面型キッチンにも設置可能で必要時のみ下降させ

キッチンでの調理や片付け作業中に ユーティリティスペースである“アイレベルゾーン”を

より有効に活用できる商材です。この商品が実際に一般市場で採用されるようになって

既に12~13年が経過していると思います。実際“我が家”では 当時新商品だった製品を実験的

に採用し、現在12年目になりますが今では キッチン作業上必須アイテムの一つとなっています。

 

この商品は メーカーや間口サイズによって本体重量は多少違いますが、取付ける壁の耐力は

本体重量60kg+積載重量25kg+昇降時負荷α=100kg以上が必要と考えています。

新築時に当初から取付を予定して頂いたユーザー様には 建築者側と打合せにより 壁耐力を

増強する手段(梁補強や柱増設による垂壁の増強工事など)を施す事は可能ですが、キッチン

のみの改修工事時は その壁に耐力が有るかどうか確認の上、不足していると思われる場合には

取付部の壁補強を施すか、天井に梁等を増設し天井吊による固定を併用する必要が有ります。

リフォーム現場では 補強工事の必要性を予め御理解願う様にお伝えしておくと良いと思います。

今回の現場の既設キッチンが 取付けられていた壁の構造は 実際この様になっていました。

 
御覧の様にキッチンとLDの間仕切壁の構造は 間柱程度のものにコンパネで造作されていました。

この垂れ壁にはどう見ても 100kgの耐力が有るとは思えません。仮に当初取付が可能だとしても

長期間安全に使用出来る壁耐力が有るとは言い難い構造だと思われました。そして工務店様と相談

の上 天井裏に鉄骨C鋼を増設し、そこからボルトを降ろし壁と天井固定を併用する事にしました。

少し見づらいとは思いますが、上記は既に天井に仕込んだ鉄骨からボルトを出している写真です。

商品により天吊金具取付箇所が決まってますので、ピンポイントで所定位置に出す必要が有ります。

この取付下地補強工事は 法的有資格者による工事が必要となりますので 御注意下さい。

そして、イザッ取付です。この日はこの商品取付時には 4名がかりの作業となりました。
 

天井から降ろしたボルトが所定の位置に入ったら ワッシャとナットを締め付け固定します。
 

天吊りボルト固定が完了したら、電源を投入し収納部を一旦加工させて壁固定します。

それから基本的には、天井固定のみの設置は禁止となっています。
 

こんな感じでキッチリ、シッカリ取付ける事が出来ました。これで安心して御利用して頂けます。
 
以前当Blogでも 御紹介した通り キッチンに於けるアイレベルゾーンは作業上とても有意義な

ゾーンだと考えています。この部分に働きを加える事により キッチン作業は格段と快適になる

事は間違い有りません。収納のみで出し入れにも不自由な標準吊戸棚と比較すると当然高価

になりますが、働きを見合わせた“費用対効果”で考えると決して高い買い物では無いと思います。

                                                                                  Hoshino

連日暑い日が続きます お国の一大事ですので節電も大事ですが、“熱中症”には気をつけましょう。

寒さより 暑さの方が我慢できます(但し 水分補給は欠かさず)~こんばんはー“KS-星の”です。

先日T様邸リフォーム現場で納入したキッチンは こんな感じ~(職人さん 暑い中ご苦労様です!)



我々の納入する最近のキッチンの傾向は “対面型キッチン"が多く さらにLDK一体感の要求も

高くなり、フラット対面式+ウォールキャビネット無しプランの採用率も年々増加しています。

しかしながら、本来キッチンにおける作業領域で "アイエリア"は とても「ユーティリティ(有益)」

なゾーンだと考えています。本格的に調理を重視するキッチンを目指す方や 調理の下ごしらえや

配膳スペース、調理器具等の水切り箇所を確保する事が困難な間口には抜群の効力を発揮します。

 

キッチンの配置やユーザー様が目指すインテリアは多種多様ですので すべてのケースでは有りま

せんが 目線の高さで ラクに手が届く領域を有効活用出来るプランを御提案する様心がけています。

但し、アイエリア(目の高さ付近)には 危険防止の為 手前方向に開閉する構造の扉を使用しない事、

作業時に頭部が接触しない奥行の控えた物で 垂直方向に下降し使用できる製品が好ましいです。

そんな事で 今回T様邸リフォーム現場では アイエリアゾーンの有効活用をキッチンコンセプトとして

"アイエリアボックス”の①調味料棚タイプ②水切りカウンタータイプを各1で御採用頂きました。

 

この商品は 専用の吊戸棚を必要としない構造となっていますので、吊戸棚の収納力はそのまま

必要な時にのみ目線迄下げて使用、使用後は 押し上げてスッキリした状態に戻せます。(手動昇降)

①調味料棚タイプ・・・調味料ポットやキッチンペーパー等を収納でき必要時のみ下降して使用する。

②水切りカウンタータイプ・・・補助カウンターとしても利用可能、SUS製で水受トレーも付いてます。

もちろん 照明(直管型蛍光灯20W)組込み型の商品も有りますので 手元灯の心配も有りません。

調理や配膳、片付けまでの工程を 効率よくスムーズに作業するT奥様の姿が 目に浮かびます・・・。

今回の御採用キッチンは 震災後の影響から立ち直った クリナップさんの新クリンレディのW2400

I型に"とってもクリンフード”と この"アイエリアボックス"を組込んだプランとなりました。



 アイエリアボックス(今回御採用品)→

楽な姿勢で手が届く位置に 調味料ポットや

キッチンペーパーなど良く使うものを

まとめて収納。作業に併せて必要時に

サッと引き出せます。吊戸棚の下に取付る

だけなので 上部の収納はそのまま使えて

収納力はたっぷりです。


クリナップさんでは 「届きますエリア」商品にはその他2種類選べます。(以下は 電動式)


 プッシュムーブ

高い位置の収納スペースが ボタン操作で

手の届く位置までスムーズに昇降します。

正面に立たなくても 物が見やすく 取り出し

易い形状の収納庫。

(ワンタッチ昇降では有りません。ボタンを

押している間のみ昇降します。)




オートムーブシステム

(オートモーション機能)

スイッチを軽く押すだけで自動昇降します

(セーフティセンサー機能)

昇降中に物と接触して 負荷がかかると

自動停止。リバース機能により少し戻して

挟まった物を自動的に解除する安心設計




キッチンの上部収納(吊戸棚)は 出し入れの困難さで 不要とされるケースも多くなりましたが

吊戸棚に収納以外の働きの機能を持たす事により有効にスペースを活用出来るものですね。

                                               Hoshino

 

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