"キッチン”から始めよう 我が家の幸せ計画!”

さすらいの中年キッチンスペシャリスト“星の”が綴るお仕事の期になる話題とお出かけの記録

タグ:トクラス

行楽シーズン到来ですが、台風の動きが少し気になりますね~こんばんはー"KS-星の"です。

今回ご紹介するのは、躯体は築90年以上のI様邸浴室改修工事です。

写真は、納入したシステムバスルーム トクラス製 Beaut Libero1216 母屋下がり天井仕様です。


既設浴室の壁・天井は、防腐剤を施した構造用合板貼りでお施主様が自ら造作したものでした。














浴室解体工事が始まりました。

この現場の問題点は、GL(システムバスルーム設置面)~既存の天井高が余りにも低い上に

その天井は途中から折れ曲がる“母屋(もや)下がり"の勾配天井となっていました。

(具体的に、現調の際計測できた寸法は高い所でGL~CH2260mm、最下点は2070mmです。)


もちろん、解体工事前に見積りをしなければならなかったので、実測値を基にこの厳しい条件下で

納まるシステムバスルームを探しました。取扱メーカーさんほぼ全社の資料で検索しましたが、

その中で一社、カタログ表記には無いが部材の組替えをすれば可能性の有るものを見つけました。


ここを実際にお使いになられるユーザー様は、御年輩で足も少し不自由なお方だったので、

浴室の入口はバリアフリーに出来る様に、納めるシステムバスルームに合わせて床を上げました。


そして、システムバスルームの組立施工の日がやって来ました。

この厳しい設置条件を何とかクリア出来たのは、冒頭で既にご紹介している トクラスさん製

Beaut Libero 壁高1860mm 短寸ドア仕様の母屋下がり対応B(バスタブ側の天井に傾斜付)

この仕様は通常のセレクトガイドには未掲載品で、特別にセットアップして頂いた特注仕様です。

これが実際の壁パネルです。低壁仕様で母屋下がり(22°勾配)仕様の為、特注品となりました。


システムバスルームの施工は、いつものHGの“松ちゃん"でした~初物にも動じずサクサクっと!


少し苦労はかけたものの何とか天井も乗っかりました~流石一流の職人さんですね。


システムバスルーム工事完了後は、大工さんに間仕切り工事をお願いして~内装工事へ













少ないスペースをより有効活用出来るように、入口横には可動棚を取り付けました。


これが、トクラス製 Beaut Libero1216 母屋下がり天井(低壁特注)仕様の完成状態です。

この現場の全体工事(洗面脱衣場・キッチン)は15日間の工期でしたが、一日でも早くこの浴室を

使用したいと言う要望から、着工より9日目の夕方から使用開始出来る様にしました。

 
(注)この仕様は通常セットアップ不可な部分が有る特注品で、メーカー様の作図が出来ません。

参考図面から収まり図を独自で作成し、仕上がりの浴室内天井高を御承認頂く必要が有ります。

さらに、この商品の標準搭載機能である浴室音響システム(サウンドシャワー)も高さ制約の為

取付不可である事も、事前にユーザー様にお伝えしないとトラブルに繋がる可能性もありますネ。


  ←I様邸 キッチン・浴室・洗面・洗濯脱衣場改修工事参考図面
     (サムネイルをクリックすると図面が拡大して見れます。)

     この現場の天井高では、キッチンも苦労せられました。
     キッチン編はまたの機会に報告しますね。          Hoshino

     

早いもので今年も残すところ あと1日と少しとなりました~こんばんはー"KS-星の"です。

これで今年は最後のキッチン事例の報告になるでしょう.

W様邸キッチン改修工事"コーナー家電収納庫を取り入れたキッチンプラン”~その2

築20年超の既設のキッチンは ホーローの得意なT社製 2850mmI型システムキッチン

扉は木目模様ですがキャビネット同様ホーロー製、カウンターは人造大理石、シンクはステンレス

 

まずは、既設キッチンを図面化して現況の問題点抽出と御提案出来るプランを考えてみました。

やはり、W様邸も新築当時キッチン納入後に買い足した調理家電の配置には苦心されている模様、

あとはキッチンキャビネットの収納力不足は否めない状況です。


それと今回キッチン取替を決断して頂いた最大要因はシンクの脱落でした。原因は人造大理石の

カウンタートップとステンレスシンク接合部のシール切れにより下地の木部腐食によるものでした。

応急処置を施し約一年程度使用しながら、今回のキッチン改修工事を計画して頂きました。
  
およそ11畳のダイニングキッチンは洗面脱衣場や浴室への通路及びユーティリティへの出入口、

和室へアクセスする為の引違い建具とクローゼット扉、窓(出窓含む)は北面2ヶ所と東面1ヶ所

に有り、開口部の制約事項が多い上に南面は階段が隣接しているので間取り変更は困難でした。

結果的にキッチンの配置を変えず限られた空間で、より効率的なキッチンにするかを考えました。


そして、着工ー!まずはキッチンを撤去してから、壁面タイルとワイヤーラス・野地板すべて撤去。 















撤去後はリニューアルする壁を作る為の下地に胴縁を所定の位置に施しました。
 
さらに、レンジフードやキャビネットの取付に必要な位置には器具固定用下地を追加しました。

並行して新設キッチンに必要な給排水や電気の設備変更工事を行いました。












この現場の床工事は既設のフローリングに構造用合板15mm+水廻り用フローリング12mmを

上貼りし、既設建具の敷居天端高に合わせ将来全室バリアフリー化を目指せる仕上りにしました。

今回の工事では、玄関ホール・廊下に仕上材を縁甲板としDK同様の高さ迄床の上貼りを施しまし

たので、右平面図でブルーに記した部分及び西側和室が敷居無しのバリアフリーとなりました。

 
壁はすべてプラスターボードを貼り、キッチンを設置する箇所は不燃メラミン化粧板を仕上材とし、

それ以外の壁面及び天井はクロス仕上げが出来る準備をしました。

 

システムキッチンを取付する為に必要な下準備がすべて完了してから、取付施工を始めます。

この現場の場合、キッチン取付の日は着工から4日目でした。(結構タイトなスケジュールです。)

 
オートアップラックW1350を御採用頂きました。    コーナー家電を含むハイカウンター側施工中














ビルトインコンロは、"星の"イチオシ-調理が楽しめる本格派「S-Blink +do」を御採用頂きました。
 

W様邸御採用キッチンは、トクラス(株)【旧ヤマハリビングテック】製 Berry(ベリー) Lシリーズ

扉カラーは"ホワイトグロッシー"、カウンタートップは人造大理石の"ニューグラーナカウンター"、

シンクもカウンター同様の人造大理石"マーブルシンク"をカウンターと一体化の"シームレス接合"

接合部分に段差や隙間の無いので、お手入れが楽な上に繋ぎ目からの漏水の心配も有りません。

さらに、バックガードは150mm迄立ち上げた"ハイバックカウンター"の御採用を頂きました。

このハイバックカウンターも繋ぎ目の無い人造大理石一体形状となっていて、コーキング部など

汚れやすいエリアのお手入れを簡単にすると共に、水仕舞いが強化されます。

バックガード上部はハンガーレールとなっていて、マルチスタンド・ラック・ふきん掛け等のアイテム

を取付ける事で、作業スペースの手元が広々となりカウンターの奥まで無駄なく使う事が出来ます。

 
ちなみに、この現場の内装クロスは"Take"ちゃんがいつものヴィンテージなワーゲンバスで

駆けつけてくれました~毎度毎度丁寧なお仕事ありがとうございます。

 
給排水・電気・ガスなどの設備を全ての器具に接続し、壁・天井のクロス工事が終了し完工です。

W様邸では、着工~完工迄の工期は6日間(月曜日~土曜日)でした。

そして、正面部分がコーナー家電収納を含むハイカウンター収納W=2568mmのWall to Wall

家電収納部には専用コンセントと蒸気がこもらない電流感知式送風ファンを装備しています。

炊飯時の作業状態(電流値2A以上)を感知し、蒸気を排出する為に自動的に送風を開始します。

その下部は、ゴミの分別に便利なセパレートタイプのダストボックスをセットしたワゴンとなってます。

もちろん、コーナーの部分は上下共にイン引出しを備え奥のスペース迄無駄なく収納出来ます。

 
今回のプランと先回御紹介した"コーナー家電収納~その1"との大きな違いはコーナー家電の

設置が、その1ではシンク側に対してその2ではコンロ側となっている点です。

ハイカウンター上のフリーな部分には電子レンジやオーブンなどの調理家電を設置して使用

して頂く事を前提とすると、コンロ側に設置した方が作業効率が良くお勧めのプランとなります。

 

しかし、このプランを御提案する際には 少し躯体条件の変更が必要となるケースが大半ですので

御注意下さい。(この現場も同様・・・工事中の写真から判断出来たら合格です~何の?)


*今年お世話になったユーザー様・工務店様・販売店様のお客様方々、

   工事協力業者様ならびにメーカー様をはじめとする仕入先業者様すべてに感謝します。

   来年もどうぞよろしくお願い致します。            Hoshino

連日の宴会続きで 本日は流石にお疲れモードです~こんばんはー“KS-星の”です。

さて、去る11月25日は名古屋「ウインク愛知」で開催された”YLT2011秋 政策説明会”

に出席して来ました。(注)YLTとは、ヤマハリビングテック(株)さんの略称です。

受付で頂いた資料入り袋は ヤマハブランドで今迄見た事の無い配色と“ロゴ”が入ってました。

グレー基調の背景に 初お目見え“TOCLAS”に黄色いチェックマークロゴ入り
 

これは後の「森定社長」様から政策説明で明らかになりましたが、YLTさんの顧客認知度を

上げるための商品統合ブランド“TOCLAS”(トクラス)との事で 語源は日本語の「~と暮らす」

英語では「Classy(上品な)」とか「Top Class」をイメージする 狙いのものらしいです。

 

ブランドメッセージは「暮らしに長く寄り添う住設機器だからこそ、本物の価値をお届けしたい。」

以降のYLT商品は “TOCLASブランド”で顧客に 社会的存在価値を認知させるのが狙いらしい。

「Toclas Kitchen」、「Toclas Bathroom」、「Toclas Dreser」という表記になるんですね。
 


そして、これがキッチン新商品“DOLCE X”のハイバックカウンター搭載仕様
 

ハイバックカウンターとは ステップ対面専用で バックガードが笠木カウンター迄人工大理石

だけで立上がり一体化したもの、カウンター廻りシンクに段差、継ぎ目が無くすっきりデザイン

もちろん、お手入れは簡単となり、ハンガーアイテム採用でさらに便利で機能的になります。
 

ステップ対面型はLD側から手元が隠れるので、現実的には使用勝手の良いものでしょう。

しかも 足元を軽快にしたデザインが開放感を演出します。何でもリビング側からの表情は

日本の伝統的な屏風をイメージする家具的なものをねらっているらしいです。
 

さらに これもヤマハさんお得意の塗装扉 職人さんの手塗りグレードの鏡面仕上の扉色を

“114色”とし、日本人の美意識が生み出した伝統色でキッチンを彩る事が出来ます。
 


それからこちらが、バスルームの新製品“STORY”~GKデザインさんとのコラボ商品

永年“エルゴデザイン”に拘ってきましたが 今回のデザインは スクエアデザインとなってます。

もちろん今後も“エルゴデザイン”商品も併売していくそうです。
 
何と言ってもこの浴室の特徴は バスタブの存在感、大理石の塊のオブジェのような風合いの

ブロッコバス」、浴室内での浴槽をくつろぎの象徴(“シンボル”)と位置づけるとの事でした。

お得意の人造大理石製造技術での質感を出来る限り上げ 入浴の満足度を追究してます。

さらに新鏡面壁の採用と水栓カウンターをスマートデザイン化する事で浴室内スペースの

さらなる広がりを演出しています。これも浴槽を際立たせる為工夫なのでしょう。

 
新商品の詳細はこちらで→YLTニュースリリース

商品企画の宮沢部長様からのお話の中に,YLTの今後の商品コンセプトの一つとして

「オリジナルにこだわる為、コア(核となる)パーツは自社開発して行く。」と言うお言葉が有り

そこからは 今後もメーカーとして確固たる地位を確立して行こうという意気込みを感じました。

“星の”は自宅でもYLT製システムバスルームを採用し 現在も家族全員が毎日使用しています。

キャリアユーザーとしても、ヤマハリビングテック製のバスルーム応援していきたいものです。

                                                                Hoshino




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