彼岸が近づき  暑かった今年の夏の終わりを感じつつあります。

こんばんは、“KS-星の”です。

本日御紹介するお店は 先日 旧友の箱音“ハチロー”夫妻に 連れて行って頂いた

四日市のオーセンティック(正統派)バー 【 a tantot(アタント)】さんです。   

   

























既に先客として いらっしゃった 歯医者さんの先生が 飲まれていたのが 右上のボトル

これは、デュカタン社の 哺乳瓶スタイルのVSOP「ファーザーズ・ボトル」と言うそうです。

何でも、1954年、ときのフランス首相 “ピエール・マンデス・フランス”が

「国民は、アルコールを飲まず、ミルクを飲むように」と奨励したのを 皮肉って

「アルマニャック(注1)は 大人の飲むミルク」と“シャレ”たものだそうです。(オサレですね。・・)

(注1)アルマニャックとは、フランス南西部アルマニャック地方で醸造されるブランデー

         コニャックと肩を並べる フレンチブランデーの二大銘酒の一つです。


カウンターの向こう側では、ここのマスターが シェイカーを振りながら 定番のカクテルに

まつわる エピソードなどを さりげなく 語ってくれるのが 何とも大人っぽくてよろしいのです。

(・・・・・・・と言っても こちとら 既に“おとな歴”は 30年に近づいていますが・・・・・・・・)


 マスターお任せで“Yu”に作ってくれた 【ギムレット】には、

 近年「村上 春樹」さん翻訳でまた見直されている

 ハードボイルド作家の巨匠“レイモンド・チャンドラー”作の

 「ロング・グッド・バイ」のエピソードが 添えられていました。

 主人公で私立探偵 フィリップ・マーローの推理に敗れた

 犯人の「ギムレットには早すぎる。」と言う名台詞が

 語られる あの小説の中での一節です。

 
そして、この小説には随所に【ギムレット】が登場します、その中には、

「本当のギムレットはジンとローズ社のライムジュースを半分ずつ、他には何も入れない。」

と記述されているそうですが・・・その日マスターが作ってくれた【ギムレット】が その配分のもの

だったのか、もっと一般的な【ギムレット】だったのか、その日既に何杯目かの アルコールだったので

記憶が定かでは有りません。・・・・・・・「すいまで~ん!マスター!又 今度 教えてください。」

それから、時期に応じて 旬のフルーツをあわせてくれるのも 季節感があっていいですね。

この日のフルーツは 巨峰が登場。但し、マスターは これの事を 巨砲(おおづつ)と何度も繰り返し

言っていました。・・・・・この程度の “おじんギャグ”で受けを狙いにいこうと言う 姿勢も頼もしいです。

次にお伺いした時には どんなカクテル&エピソードが いただけるか 今から楽しみです。

皆さんも 四日市のシティ堀木1Fにある Bar“ a tantot”ハードボイルドな夜を どうぞ~。


 










                                                                                         Hoshino