今年初の展覧会鑑賞は、クリムト"黄金の騎士をめぐる物語"~愛知県美術館に行って来ました。

今年も元気ハツラツで、いろんな処に出没したいです~こんばんはー"KS-星の"です。 

この日は我々が入館中に 今回のクリムト展の来場者が2万人を突破した日でした。


この展覧会は ウィーン世紀末美術を代表する画家 グスタフ・クリムトの生誕150年と

愛知県美術館開館20周年を記念し開催されているもので、当美術館が所蔵する1903年・

クリムト作の油彩画「人生は戦いなり(黄金の騎士)」誕生の謎を様々な側面から検証しながら

当時深くかかわった芸術家の作品と共に彼の歩んだ道のりをたどる構成となっていました。

 

戦災で焼失したウィーン大学大講堂の天井画 『哲学』・『医学』・『法学』の原寸大写真パネル展示

では、発表される度にその独特な解釈と表現手段が物議を醸し、依頼主である文部省との大論争

の末完成を断念して 自らが買い取る事となったという有名なエピソードの紹介も有りました。
 
クリムトの描いた絵に“黄金の騎士”が初めて登場するのは壁画『ベートーヴェン・フリーズ』

である事や、当時の新しい芸術家組織『ウィーン分離派』の機関誌“ヴェル・サクルム”の挿絵など

の作品に絡めながら「クリムトをめぐる人々」と「~かたち」を関連付けて紹介されていました。

クリムトの華麗なる金色の世界を構成する金箔を使った作品は、尾崎光琳の『紅白梅図屏風』

など日本の“琳派”の作品の影響と言われていますが、その解説も興味深い展示の一つでした。
 

またクリムトと深く関わりの有った工芸・建築デザイナー達の作品群も楽しむ事が出来ました。

中でも印象的だったのは、ウィーン分離派に大きな影響を与えた チャールズ・マッキントッシュの

『アーガイル・ストリート・ティールームのハイバックチェア』や、ウィーン工房・ヨーゼフ・ホフマンの

背もたれ可動式の安楽椅子『ジッツマシーナ(Sitzmachine)』の実物展示が見れた事です。

この他にも “家具”、“ポスター”、“ジュエリー"、“工芸品"など世紀末にウィーンを中心に活動

していたデザイナー達の作品も数多く展示され、中にはクリムトが恋人の“エミーリエ・フレーゲ"

に贈ったとされるブローチも有りました。
 

























そして、会場の最後のコーナーには 『ストックレー・フリーズ』・・・ベルギーの実業家アドルフ・

ストックレーが、ホフマンに設計依頼した邸宅は 近代建築として世界遺産に登録されています。

その邸宅の食堂にはクリムトとホフマン率いる"ウィーン工房"の協働による壁画が描かれてます。

この会場では、 クリムトがデザインした壁画『ストックレー・フリーズ』の実物大複製の展示が有り、

そこに展示される複製壁画は写真撮影が許可されているので、多くの方が記念撮影していました。
 

この当時のクリムト描く絵の特徴は、ジャポニズムの影響を感じる 煌びやかで豪華な黄金色

を多用し平面的で抽象的な模様の装飾の中に 人物の顏や身体などの写実的な描写を同居

させた独特の表現方法をしていましたが、この壁画もその代表的なものと言えるでしょう。
  

 クリムトをめぐる人々          ←(鑑賞ガイドより)→                              クリムトをめぐるかたち
 





 

何と言ってもクリムトは、“星の"がこよなく愛す 鬼才『エゴン・シーレ』の才能をいち早く評価し
 
誰よりも彼の芸術活動を後押しした師匠的存在。見逃す訳にはいかなかったんですよ。
                                                                                       Hoshino